64.襖の開く音 ページ20
良かったぁ、見つかった。
それにしても凄く綺麗な着物だな...。
「って今俺の事竈門くんって言ったらダメですよ!!」
慌ててAさんへ近寄ると、彼女は口を両手で押さえた。
なんだかこの人の匂いは善逸と似ているけれど、凄く安心する匂いだ。
ほっと安心して持っていた荷物を落としそうになったけどAさんに支えてもらって落とすことはしなかった。
「天元さんの言ってた助っ人って竈門くんだったんだね」
俺が持っていた荷物を少しずつ持ちながら納得しているAさん。
「俺は今竈門炭治郎ではなく炭子です」
「俺って言っちゃダメでしょ」
「あ...」
荷物をどこに運ぶのか聞かれ、鯉夏花魁の部屋に運ぶのだと言うと手伝ってくれた。
話す暇もなく鯉夏花魁の部屋に辿り着く。
その部屋の中では、二人の女の子がコソコソと話をしていた。
話の中でよく分からない単語が出てくる。
その単語を聞こうと隣に視線をやるが、
「駄目ですよ こんなところで遊んでちゃ」
いつの間にか隣にいたはずのAさんは女の子達の近くで荷物を下ろしていた。
「Aだ」
「A！」
2人の女の子がAさんに群がり始める。
もう懐かれてるのか...。
「Aさん ��足抜け��って何ですか？」
俺も持っていた荷物を下ろす。
「えーーっ 炭ちゃん知らないのぉ」
足抜けというのは、借金を返さずにここから逃げ出すことを言うらしい。
見つかったらひどい目にあってしまうこともあるみたいだ。
なんか、悲しい話だな。
「こないだだって須磨花魁が.....」
須磨！
宇髄さんの奥さんだ...
「あの...」
「駄目ですよ」
2人に須磨さんのことを聞こうとした時だった。
Aさんに止められた。
なんで...
一体どうして止めるのか、Aさんに聞こうとした時襖が音を立てた。
続く (更新停止中)
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←63.足の音
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イーナ(プロフ) - めっっちゃ面白いです！！善逸くんと夢主のこのもどかしい感じがたまらないです！！更新待ってますね！！ゆっくりでもいいので更新して下さると嬉しいです！！気長に待ってますね♪ (2019年10月10日 14時) (
レス) id: 4e47db8a66 (このIDを非表示/違反報告)
冬花 - 面白かったです。続き待ってます！ (2019年9月10日 4時) (レス) id: 19920e3331 (このIDを非表示/違反報告)
捺稀(プロフ) - 月夜 黒輝さん» 月夜 黒輝さんコメントありがとうございます！気づいていただけたこと本当に嬉しく思います。欲しい言葉も頂けて感極まります。近いうちに更新致しますので今しばらくお待ちください。本当に気づいてくださってありがとうございます！ (2019年8月7日 10時) (レス) id: 49f76c2279 (このIDを非表示/違反報告)
捺稀(プロフ) - 美桜さん» 美桜さんコメントありがとうございます！大変お待たせしてしまい申し訳ございません、近いうちに更新致しますので今しばらくお待ちください (2019年8月7日 10時) (レス) id: 49f76c2279 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 黒輝(プロフ) - これって貴方の鬼滅の刃の小説全部繋がってますよね？多分だけど...。なので全部読んでる時楽しかったです！作品自体もすごく良かったし別の作品の夢主ちゃんが出てきたであろうところは、ああぁぁってなりました！続きをいつまでも待ってます！更新頑張ってください！ (2019年7月18日 2時) (レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：捺稀
| 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月4日 17時
