262吠え ページ35
わからない
父が何を考えているのか
父が何故私の邪魔をするのか
父は母様がされた事を知っているのか
父が何故ーー……
悲し気な瞳をしているのか
狼王「…………」
あ「……退いてくれ。私は、オールマイトを……ヒーローを殺さなければいけない」
狼王「…………」
父は再び首を横に振る
遠くで聞こえる戦闘音
オール・フォー・ワンとオールマイトの戦いは私から離れた場所で行われている様だ
あ「何故……何故……私の邪魔をする……貴方は知っているのか?…母様がっ…母様がヒーローに何をされたかっ!!!」
狼王「…………」
父は静かに目を伏せ私の首元に視線を向けるとオールマイトと戦い続けるオール・フォー・ワンを睨みつけた
その視線からは確かな怒りを感じ取れた
父のあんな瞳をみるのは……初めてな気がする
親子であるのに
そう
親子であるのに私は父の事を知らない
長年離れていたから仕方のない事ではあるのかもしれないが
それにしても私は父の事を知らなすぎる
今、何故父が私の邪魔をするのかもわからない
あ「……10年以上…何処で何をしていたんだ……」
狼王「…………」
あ「あんな状態の母様を放って、一体何を……」
狼王「…………」
あ「私が見た記憶が正しいのであれば……母様を手にかけた犯人は既に死んでいる。だから私は…………っ」
ふと
戦闘音の中に異なる音を私のミミが拾った
そちらに目を向けるとオール・フォー・ワンが崩壊させたであろう建物の瓦礫が転がっている
そして瓦礫に僅かに生じた亀裂
そちらを凝視していると突如父から横抱きにされ父が着ていたモッズコートに包まれていた
直後に破壊される瓦礫
そこから飛び出してくる3つの人影
何時もと異なる様相でありながらその顔を間違える事などありえない
緑谷出久、飯田天哉、切島鋭児郎
彼らは飯田天哉の″個性″で足元の氷を使い天高く上昇した
氷があるということは……しょーとも来ている、ということなのだろう
呆然と彼らを見上げていると何やら父がもぞもぞと動き出す
切島「来い!!」
爆豪勝己に向かって伸ばされた切島鋭児郎の手に″個性″を発動させた爆豪勝己の手が重なり固く繋がれる
そして爆豪勝己は好戦的な赤い瞳をこちらに向け手を向けながら
爆豪「Aッ!!」
と叫んだ
死柄木「ダメだ…!」
あ「ぅおッ!?」
死柄木弔の手が此方に伸ばされた直後
私は父によって天高く放り投げられ爆豪勝己に受け止められた
あ「父さんっ!?」
父を見下ろした
狼王「−−−−」
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ポンズイ - 強制じゃ無いんで、気にしなくても良いですよ！ (2018年8月10日 17時) (
レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ - 僕も尾白君オチが良いと思います！！出来ればで良いですが、出来たら尾白君オチにして貰えませんか？？ (2018年8月10日 17時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - この小説とてもとても面白いと思います！！良かったらなのですが、オチは尾白君にして貰えませんか？もし良かったらでいいので！！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ - この作品、滅茶苦茶感動しました！！これからも、頑張って下さい！！応援してます！ (2018年7月8日 1時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 更新頑張って下さい^▽^応援してます！ (2018年6月21日 13時) (レス) id: 755e555840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年6月4日 15時
