246吠え ページ19
荼毘「撤退の時に態々仮面外してただろ」
Mr.「バラしてくれるなよ、荼毘。あの時お嬢さんはいなかったからキまると思ったのによ」
あっさり冷たく言い放った荼毘の言葉にがっくりと大袈裟に肩を落とすMr.
これがエンターテイナーというやつなのだろうか?
スピ「それでターゲットを危うく奪い返されそうになったんなら擁護できないぞ、Mr.」
マグネ「あんたも大概でしょ」
スピ「俺はステインの御意思にそって行動をしたまでだ!」
マグネ「はいはい、わかってるわよ。もう、耳に胼胝ができるわ」
相変わらずな信者っぷりを披露するスピナーにマグネが耳を両手で塞ぎながら煩わしそうに首を横に振る
この二人のことは未だによくわからない
スピナーはヒーロー殺しを妄信し私と父を嫌っている
そして恐らくさきの襲撃において負傷しているのだろう
彼の身体からは血の香りが漂ってきては私の眩暈を誘っている
そしてマグネ
彼…?は何なのだろうか?
サングラスの向こうの瞳を窺い知ることは容易な事ではない
窺い知るつもりもないがーーー……
そして彼(?)は恐らく誰かに傷を負わせたはず
彼(?)が持っていた武器から漂っていた濃い血の香りが昨夜の私の頭痛の原因だった
今はだいぶマシにはなっているが……気が気でない
あ「!…Mr.」
Mr.「オ!何だい、何だい、お嬢さん。俺に答えられる事なら喜んでお答えしよう」
ぐるぐると絡まりだした思考を一旦放棄して
元の本題へと回帰する
態々立ち上がり、恭しくお辞儀をしたMr.を見つめながら口を開いて疑問をぶつけた
あ「″過去″を見られた訳でないのなら、何故そこまで″ツイオク″を毛嫌いする?」
Mr.「あー……」
明白に気分の下がったMr.は帽子に触れながらこちらを窺ってくる
Mr.「あのガキは……まぁ、なんっつーか……んー……」
仮面越しにキョロキョロとMr.の泳ぐ視線が見える気がする
その様子は言葉を選んでいるようにもみえるし
正しい言い回しを選んでいるようにも見えた
Mr.「ぶっ壊れてんだよ」
あ「え……?」
Mr.「お嬢さんも会って奴と話せばわかるさ。奴の言ってることは支離滅裂だ。それも仕方がないといえば仕方のない事だがな」
あ「仕方がない?」
Mr.「言ったろ?奴の″個性″は他人の記憶を追体験すること。それってつまりは、他人の人生を他人の視点で味わうってことさ。人格や自我がグチャグチャになっても不思議じゃない。実際、奴の人格は継ぎ接ぎもいいとこだ」
あ「…………」
納得できる事ばかりだった
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ポンズイ - 強制じゃ無いんで、気にしなくても良いですよ！ (2018年8月10日 17時) (
レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ - 僕も尾白君オチが良いと思います！！出来ればで良いですが、出来たら尾白君オチにして貰えませんか？？ (2018年8月10日 17時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - この小説とてもとても面白いと思います！！良かったらなのですが、オチは尾白君にして貰えませんか？もし良かったらでいいので！！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ - この作品、滅茶苦茶感動しました！！これからも、頑張って下さい！！応援してます！ (2018年7月8日 1時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 更新頑張って下さい^▽^応援してます！ (2018年6月21日 13時) (レス) id: 755e555840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年6月4日 15時
