53吠え ページ23
殆ど人のいない昼休みの教室
大方の者は食堂で安価な値段で美味なランチを食しているだろう
蛙吹「あら、Aちゃん｡相澤先生のお話は終わったのね」
あ「ああ…蛙吹梅雨、今日は弁当なんだな……君が作ったのか?」
自分の席で弁当を1人で食べている蛙吹梅雨
蛙吹「梅雨ちゃんと呼んで｡自分で作ったわ」
あ「…つゆ…ちゃん…?」
蛙吹「ゆっくりでいいのよ」
呼んでほしいと言われたら、極力そう呼ぶようにはしたいが…
つゆ…ちゃん……
蛙吹「Aちゃん、お顔が険しいわ｡怖い」
あ「すまん、あす……つゆ…ちゃん…」
慣れなければな
つゆ…ちゃん…は自分のペースでいいと言ってくれたが……
蛙吹「そういえば、Aちゃんはお昼ご飯まだよね?よかったら一緒に食べない?」
あ「構わないが…君はもうすぐ食べ終わるだろ?」
蛙吹「そうね｡でも私、Aちゃんとお話したいわ」
あ「私と?……面白い話なんて出来ないぞ…」
蛙吹「私だって、面白い話が出来る自信はないわ｡ただ、Aちゃんの事をもっと知りたいの｡せっかく同じクラスになれたんだもの｡私、Aちゃんとお友達になりたいわ」
私と……?
あ「おとも…だち…?」
こんな私に
あ「君の友達が務まるだろうか?」
蛙吹「そんな事気にする必要ないんじゃないかしら?友達になりたい…それだけで充分だと思うわ」
はぁ…困った
あ「このクラスは…いい子ばかりだな」
溜息を吐きながら零れる苦笑い
すると、あす…つゆ…ちゃんは、普段表情の変わらない顔を綻ばせ、笑った
蛙吹「Aちゃんもね｡さ、食べましょう」
あ「ああ、少し待ってくれ……つゆちゃん」
蛙吹「!ええ」
自分の席に戻りカバンからおにぎり3つを取り出す
つゆちゃんの席に近い空いている席に腰掛ける
蛙吹「…Aちゃんは何時もおにぎりよね。自分でつくってるの?」
あ「ああ、簡単に出来るからね」
調理した肉が真ん中に入ったおにぎりを頬張る
その後も傍から聞いたら、他愛もない話をしながら昼休みを過ごした
先に食べ終わったつゆちゃんは私が食べ終わるまで待っていて、一緒に歯磨きまでした
園の皆以外の誰かと一緒にこういう生活的な行動をしたのは初めてて…
不思議な感覚だったのを覚えている
尾白『夜吠』
葉隠『Aちゃん!』
あの子達をいつか…友達…と胸を張って呼べる日が来るのだろうか…
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カルマ(プロフ) - 落ちってありますか？ あったら爆豪くんがいいですw この作品大好きです 更新頑張ってください 応援しています(｀・ω・´) (2018年3月15日 20時) (
レス) id: 5c129ca7e8 (このIDを非表示/違反報告)
アルマ?(プロフ) - ココア☆遥さん» 他キャラの視点は書かない、というのが私の中のルールでして、そこは気をつけて書いてます｡更新頑張ります! (2018年2月25日 10時) (レス) id: 599a97a580 (このIDを非表示/違反報告)
アルマ?(プロフ) - 佰さん» ウチの子の魅力を知って頂けて嬉しいです!更新頑張ります (2018年2月25日 10時) (レス) id: 599a97a580 (このIDを非表示/違反報告)
ココア☆遥(プロフ) - 夜吠ちゃん男前で好きです！女の子だけどかっこいいです！ それに他キャラの視点を書かないのがすごい良かったです！ 更新頑張ってください！ (2018年2月25日 8時) (レス) id: b7e505c8d0 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごい面白いです！夜吠ちゃんの設定良いですね！続きが気になります！(≧∀≦) (2018年2月24日 22時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年2月15日 0時
