50吠え ページ20
あ「はぁ……」
溜息を吐きながら教室のドアを開ける
途端に集まる視線も不快と思える程の余裕がない
麗日「Aちゃん!」
真っ先に私に走り寄ってくるお茶子
両腕を広げ走ってくるお茶子を受け止める為に私も腕を広げると、お茶子は突然私の前で急ブレーキをかけて腕を下ろした
あ「ん?」
首を傾げると、お茶子は片手を頭の後に持っていき苦笑いを浮かべる
麗日「Aちゃんが来てくれたんが嬉しくて…Aちゃんが大怪我しとったん忘れとった…ごめんね」
あ「……」
本当に申し訳なさそうに謝るお茶子
いい子だ
本当に
私は、お茶子の体に腕を回して抱きしめた
麗日「Aちゃんっ!!!!?」
彼女のチャームポイントの頬をいつもより赤らむ
私はそんなお茶子に微笑む
あ「もう治ったよ」
麗日「え!?もう、治ってるん!!?」
私の言葉に驚くお茶子に笑いかける
あ「本当だよ｡なんなら見せようか?」
ブレザーのボタンを外しているとその手をお茶子に止められる
それはもう凄い勢いで
麗日「あかんあかんあかんっ!!あかんよ、Aちゃん!!!!」
あ「?…何故だ?見せた方が早いだろ」
麗日「そうやけどもっ、あかんよ!色々!!」
あ「……顔が麗らかじゃないぞ、お茶子」
麗らかではない表情を浮かべるお茶子の向こう側に、蛙吹梅雨の舌で叩かれている峰田実が目に入った
何故ああなったんだ
あ「…わかった｡そこまで言うなら」
麗日「ほっ……これで、安心だよ」
またいつもの麗らかな表情に戻り胸を撫で下ろすお茶子
あ「心配してくれてありがとう、お茶子｡君は優しい子だね」
微笑んでお茶子の頭を撫でてから自分の席に向かう
後ろの方で
「お茶子ちゃん、トマトみたいよ」
「う、麗日さんっ!?」
「どうしたんだ麗日くん!?」
という声が聞こえてくる
私は知らんぞ
葉隠「Aちゃんっ!!」
突然、透に突然抱きつかれるが難なく受け止める
あ「おはよう、透、尾白」
自分の席に着いている尾白と、私に未だ抱き着いている透に朝の挨拶をする
葉隠「おはよう!」
尾白「おはよう、夜吠｡何か疲れてるみたいだけど…どうしたんだ?」
あ「昨日、臨時休校で休みになっただろ?……1日中子ども達に付き合っていたら、想像以上に疲れてしまった……子どもというのは凄いな」
苦笑い混じりに言うと、尾白も苦笑いで答える
尾白「それは大変そうだな」
葉隠「Aちゃんは、いいお姉さんなんだね」
そうかな
私にはそこら辺はよく分からんよ
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カルマ(プロフ) - 落ちってありますか？ あったら爆豪くんがいいですw この作品大好きです 更新頑張ってください 応援しています(｀・ω・´) (2018年3月15日 20時) (
レス) id: 5c129ca7e8 (このIDを非表示/違反報告)
アルマ?(プロフ) - ココア☆遥さん» 他キャラの視点は書かない、というのが私の中のルールでして、そこは気をつけて書いてます｡更新頑張ります! (2018年2月25日 10時) (レス) id: 599a97a580 (このIDを非表示/違反報告)
アルマ?(プロフ) - 佰さん» ウチの子の魅力を知って頂けて嬉しいです!更新頑張ります (2018年2月25日 10時) (レス) id: 599a97a580 (このIDを非表示/違反報告)
ココア☆遥(プロフ) - 夜吠ちゃん男前で好きです！女の子だけどかっこいいです！ それに他キャラの視点を書かないのがすごい良かったです！ 更新頑張ってください！ (2018年2月25日 8時) (レス) id: b7e505c8d0 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごい面白いです！夜吠ちゃんの設定良いですね！続きが気になります！(≧∀≦) (2018年2月24日 22時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年2月15日 0時
