5吠え ページ5
倒れているモサモサくんの側に膝をつくと、彼はどうやら気絶しているらしくピクリともしない
右腕も両脚もありえない方向に捻じ曲がっていて、並大抵の痛みじゃないはずだ
あ「可哀想に」
意識のないモサモサくんの頭を撫でてやる
君がこんなになってまで人を救っても、それが報われたのか…でも…
コレがヒーローとしての素質をはかる試験だとしたら…
あるいは…
「はい、お疲れ様〜」
のほほんとした声の方を向くと小柄な老婆が…ハリボー?というものを受験者に配っていた
たしか…リカバリーガール、だったか
これだけ無茶な試験を雄英が行えるのも、彼女の存在故だろう
希少な回復系の��個性��
リ「自身の��個性��でこうも傷つくかい…」
モサモサくんに視線を向けていたリカバリーガールが私に視線を寄越した
それと同時に私はリカバリーガールから視線を逸らし、モサモサくんを見つめる
リ「この子の友達かい?」
あ「いや」
私はモサモサくんの頭から手を離し、彼から離れた
その時に聞こえた
リ「まるで身体と��個性��が馴染んでないみたいじゃないか」
その呟きに、激しく同意した
釣り合わないのだ
リカバリーガールからキスをされて傷が治っていくモサモサくんのあの態度と��個性��が
あれだけの��個性��を持っていて、あんな風になるわけがない
それとも反動の大きすぎる��個性��を持て余して自分に自信がなくなったのか…
まぁ、そう簡単に分かることでもないし
あ「私には関係ない」
そう呟きながらモサモサくんを見下ろす
すぐにモサモサくんから視線を外して、彼に背を向けて離れる
会場を出る途中にあのメガネとすれ違った
とても悔しそうな表情をしていた
嗚呼、愉快愉快
何はともあれ今日の私の試験は終わった
明日は筆記試験だ
「Aねぇちゃん、お疲れ様〜!」
「「お疲れ様〜!!」」
筆記試験が終わって園に帰ると子ども達に次々飛びつかれた
痛いし、重い…
ちょっと待ちなさい、角が刺さってる、痛い痛い
「お疲れ様、Aちゃん｡しっかりやれたかい?」
相変わらず優しい顔をした園長さんに私ははっきりと返した
あ「もちろん」
その時園長の肩に自分の片手を乗せるのは癖だ
なおらないし、直そうとも思ってないが
「昨日と今日で疲れただろうから、ご飯を食べてゆっくり休みなさい」
あ「そうする」
次の日起きると私の布団の中に子ども達が潜り込んでいた
それも全員
寝苦しかったけど心は落ち着いた
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雪 - あれ？なんで設定ないの？ (2018年2月22日 17時) (
レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
トルフィン(プロフ) - 仮装敵ではなく、仮想敵だと思いますよ〜。じゃ、続き読んできます(((((((((っ･w･)っ (2018年2月21日 13時) (レス) id: fb0974bde7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年1月27日 19時
