279吠え ページ10
あ「友人、というのは何時から資格が必要になったのだ?」
尾白「いや、その……」
あ「なら、私だって尾白や透を友人と呼ぶ資格など持ち合わせていない。私達は……友人ではなかったのだろうか?ともに、服を見に行ったことも、ともに写真を撮ったことも……友人としての行動ではなかったのだろうか?何も知らない私を憐れんでの行動なーーー……」
尾白「そんなことないっ!!!!」
包み込んでいた尾白の手が振り払われたかと思うと
逆に、その尾白の手に私の手が掴まれていた
強く
とても強く
尾白の瞳の様に
ただただ強く
尾白「夜吠は、大切な友達だ」
あ「しかし、私に君たちと友人だと名乗る資格など……」
尾白「そんなものに資格なんていらない」
あ「同感だな。私も先程からそう言っているよ」
尾白「あ…………」
私が尾白を見つめながら告げると、彼は己の前後の発言の矛盾に気が付いたのか気恥しそうに視線を逸らした
あ「あまり悲しいことを言わないでくれ。尾白と透は……私の初めての友人なんだから」
尾白「っ…………うん、ごめん。もう言わない」
何だか悲しくて、それを隠すように微笑んで告げれば
尾白が弾かれた様に私を見つめ
ただでさえ固く握っている私の手を更に強く握りしめた
尾白の瞳は、寮の前で見た時とは大きく異なり
私から逸らされることはなかった
あれから、地面に散らばってしまったダンボールを拾い集め2人で処理した
それ以前の行動がまるで幻であるかのように、尾白は明るく私に接する
明るい……世話焼きが復活した、といった方が良いだろうか?
何か手伝うことはないか、と聞かれたが
いくら友人といえど、自分や家族以外の匂いが部屋に残るは避けたい
尾白には申し訳なかったが、その旨を伝えると彼は案外あっさりとそれを承諾した
それに、そもそも大した荷物なんて持って来ていない
なにも、手伝ってもらうことなどない
それにこの部屋はーーー……
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シバ - 落ちは鉄哲がいいです!! 見たことがないので…… (2020年5月14日 23時) (
レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
あじ - オチ、オチ、、オチ、、、誰がいいかな（（ アルマさんの書く小説すごい好きです！テニプリの年上恐怖症もヒロアカもまだ途中ですが私の好みにドンピシャです！更新頑張ってください!! (2020年3月5日 20時) (レス) id: 67552c5473 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - オチは常闇くんがいいです。格好良すぎる！ (2020年3月5日 7時) (レス) id: 5053f98fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ほや毛(プロフ) - 他の作品では余り日に当てられない尾白くん障子くん常闇くん葉隠ちゃんがきちんと存分に出てきて学生生活を送っている事に感激感動です (2020年1月5日 1時) (レス) id: 176c8c1574 (このIDを非表示/違反報告)
ピン - 好きです、、、 (2019年3月22日 19時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年8月29日 5時
