286吠え ページ17
再び場所は変わり、切島鋭児郎の次は隣の障子目蔵の部屋だ
芦戸「面白い物どころか!!」
障子目蔵の部屋には、整然と畳まれた布団と卓袱台、座布団が1つのみ
不要な物の一切ない
よく言えばすっきりとした部屋
悪く言ってしまえば、味気なく物寂しいい部屋
轟「ミニマリストだったのか」
障子「まァ、幼い頃からあまり物欲がなかったからな」
今まで、誰の部屋にもコメントしなかったしょうとが障子目蔵に話しかけている
話しかけられた障子目蔵も、何でもない事のように答える
しょうとが緑谷や飯田天哉を除くクラスメイトに自分から話しかけるのを殆ど目にしたことが無い私は目を丸めたというのに
しかし、思い返してみれば
しょうとと障子目蔵は何かと接点がある
一番最初の実践自習しかり、合宿中の、あの場しかり……
普通のことだろう
しょうとに友人ができることくらい
普通のことだろう
なんてことをぐるぐると考えながらも、障子目蔵の部屋の心地よさに顔を緩ませる
あ「障子目蔵の部屋は落ち着くな。こういう感覚を実家の様な安心感、というのだろうか?」
障子「夜吠の実家を知らないから何とも言えないが。安心できるのは、この部屋に余計な匂いを発するものがないからじゃないか?」
あ「確かに。それもあるだろうな」
疑問符を浮かべる障子目蔵に軽くもたれかかりながら、いまだに困惑する彼に笑みを向ける
あ「私の部屋に来ればわかるさ」
障子「……そうか。楽しみにしておこう」
障子目蔵の声色の心地よさに瞼を伏せると、UAジャージをくいくいっと引っ張られる
視線を下におろせば、そこには私のジャージを未だに掴む峰田実がこちらを見上げている
掴まれている方の足を揺らして、奴の手を離させようとするが、びくともしない
何だその力は
そしてなんだその顔は
そんな峰田実が徐に口を開く
峰田「知ってるか、夜吠ぇ」
あ「何だ。離せ」
峰田「こういうのに限ってドスケベなんだぜ」
あ「何だ自己紹介か。既に済ませているだろう。早く離せ」
峰田「ああ゛――ッ!!」
暇手で障子目蔵を指さしながら鬼気迫る表情でそう言い放つ峰田実を足から引き離す
もちろん此方から触れたりはしない
ただ思いっきり足を振るだけだ
吹き飛ばされた峰田実がごろごろと床を転がり、廊下の壁にぶち当たり、止まる
葉隠「次は一階上がって5F男子!」
芦戸「瀬呂からだ」
瀬呂「まじで全員やんのか…?」
先程の一連の流れなど、まるで起きていないかのように振る舞う皆につづき5Fを目指す
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シバ - 落ちは鉄哲がいいです!! 見たことがないので…… (2020年5月14日 23時) (
レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
あじ - オチ、オチ、、オチ、、、誰がいいかな（（ アルマさんの書く小説すごい好きです！テニプリの年上恐怖症もヒロアカもまだ途中ですが私の好みにドンピシャです！更新頑張ってください!! (2020年3月5日 20時) (レス) id: 67552c5473 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - オチは常闇くんがいいです。格好良すぎる！ (2020年3月5日 7時) (レス) id: 5053f98fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ほや毛(プロフ) - 他の作品では余り日に当てられない尾白くん障子くん常闇くん葉隠ちゃんがきちんと存分に出てきて学生生活を送っている事に感激感動です (2020年1月5日 1時) (レス) id: 176c8c1574 (このIDを非表示/違反報告)
ピン - 好きです、、、 (2019年3月22日 19時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年8月29日 5時
