281吠え ページ12
緑谷の部屋は端的に言ってしまえば、オタク部屋、だろうな
重度のヒーローオタク
それもオールマイトに対する溢れんばかりの憧れ
ある程度想像はしていたが、想像を悠に超えるものであった
そして次の部屋はーーーー……
常闇「フン。下らん…」
自身の部屋の扉にもたれ掛かり腕を組んでいる彼、常闇
あからさまな通せんぼ、である
わかりやすい
そんな彼も透と三奈の2人に押され、ずるずる、ずるずると姿勢を崩し
最終的には地に伏した
芦戸「黒!!怖!」
常闇「貴様ら…」
三奈の言う通り、常闇の部屋は、暗かった
黒い遮光カーテンが日光を遮り、部屋への光の侵入を阻んでいる
そしてなにより目を引くのは、剣や頭蓋骨などのインテリア
切島「このキーホルダー、俺中学ん時買ってたわあ」
そう言いながら切島が手にしているのは、十字をモチーフにしたようなキーホルダー
試しに指先で切島の持つソレに指先を着ける
当然なにも起きなかった
切島「ん?どーした、夜吠?もしかしてお前もこういうの持ってるクチか?」
あ「そんなわけないだろ。私は人狼だぞ」
切島「おお!そっか!純銀アウトだもんな」
あ「そうだが……まあ、こういった類のものに純銀など使う訳もないからな。痛くも痒くもない」
切島「それもそっか。こういうの全部純銀だったら中学生とか手だせねーもんな」
純銀の十字架とか、お前大ダメージだな。
なんて、上鳴の発言に、純銀の弾丸の方が致命的だ。なんて軽口を叩く
常闇「フェンリル……」
ぼそっと呟かれた常闇の小さな、とても小さな声
ぴくり、と反応を示したミミ
当の本人である常闇を見つめる
彼もこちらを見ていた
朱色の瞳が何かを言わんとこちらを窺っている
口を開こうとした常闇を遮り、こちらから釘をうっておく
あ「患っているな、常闇」
常闇「〜〜〜〜〜っ!!」
ふっと目を細めて、そう告げると
常闇はぎょっとしたような、不意打ちを喰らったような表情を浮かべ
次いでわなわなと震えだした
上鳴や切島が慌てて何やらフォローを入れているが、依然として常闇は肩をいからせながらわなわなと震えている
緑谷「ぼ、僕はかっこいいと思うよ!」
それはトドメというのだよ、緑谷
常闇「出ていけ!!」
慟哭に近い絶叫が部屋に響き渡る
そんな叫びを部屋の入口で腕を組みなが声を上げて笑った
常闇は更に怒ったけれど、彼のその反応に私はまた、私らしくもなく笑うのである
笑うというのは不思議だね、踏陰
君もそう思うだろう?
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 666人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シバ - 落ちは鉄哲がいいです!! 見たことがないので…… (2020年5月14日 23時) (
レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
あじ - オチ、オチ、、オチ、、、誰がいいかな（（ アルマさんの書く小説すごい好きです！テニプリの年上恐怖症もヒロアカもまだ途中ですが私の好みにドンピシャです！更新頑張ってください!! (2020年3月5日 20時) (レス) id: 67552c5473 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - オチは常闇くんがいいです。格好良すぎる！ (2020年3月5日 7時) (レス) id: 5053f98fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ほや毛(プロフ) - 他の作品では余り日に当てられない尾白くん障子くん常闇くん葉隠ちゃんがきちんと存分に出てきて学生生活を送っている事に感激感動です (2020年1月5日 1時) (レス) id: 176c8c1574 (このIDを非表示/違反報告)
ピン - 好きです、、、 (2019年3月22日 19時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年8月29日 5時
