270吠え ページ1
葉隠「Aちゃぁぁあああん!!!!」
あ「ぐっ…!?」
寮へ向かっていると後方からとてつもない足音が響く
音の正体を確かめる為に振り返る私は、透からタックル紛いの抱擁をもらった
首に回された腕が苦しい
けれどーーー……
葉隠「よかった……っ…ぶじで……よかったっ……」
そう言う透の方が苦しそうだから
私の肩口に顔を埋めて震える透の華奢な身体を抱きしめた
周りの視線も何も気にならない
今はただ
私の為に涙を流してくれる大切な大事な友人の震えを受け止めていたい
ーーーごめんね、透
君には心配ばかりかけているね
ーーーありがとう、透
こんな、私の為に泣いてくれて
ーーーごめんね
私には、涙を流してもらう資格などないのに
ーーーごめんね、透
私はこんなにも汚い
ーーーありがとう
私の友人になってくれて
あ「ありがとう……透」
葉隠「〜〜〜〜っ」
肩が何だか温かいのは
透の涙の所為だろうか
それともーーー……
未だに痛みを訴えてくる傷口の所為だろうかーーー……?
砂藤「でけー!!」
芦戸「恵まれし子らのーー!!」
寮を目前に目を輝かせる面々
″あんな事″があった後でも、これだけ明るく振る舞えるのが皆の凄い所だろう
思えば″U S J襲撃事件″の後も特に大きなショックを受けた様子もなかったな
私を見かけた女子には囲まれてしまった大変だったな
皆、口々に言葉をかけてくれた
三奈も心なしか泣いていたような気がする
響香には、心配かけんな、と軽く小突かれてしまった
女子に解放されたかと思うと、
彼はえんえんと泣きながら顔を押し付けてくる
頭を撫でてやると踏陰が困ったような表情を浮かべながら歩み寄ってきた
踏陰は、大事なくて安心した、と言うとふっと笑んだ
その彼らしい笑顔に私も笑顔で返す
障子目蔵には、謝罪の言葉をもらってしまった
そういえば、彼は合宿場の最後のあの場に居たのだった
あ「怪我は、もういいのか?」
障子「……あぁ、もう平気だ」
あ「そうか。それならよかった」
障子「夜吠」
あ「ん?何だ?」
障子「お前は、もっと自分の事を心配するべきだ」
あ「…………そうだな。気を付けるよ」
唐突過ぎて目を見開いて障子目蔵を見上げえると、彼の大きな手でゆっくりと頭を撫でられる
すぐさま、しょーとが隣くると傍を離れなくなった
離れた所に居る尾白と目が合うと何も言わずに顔を逸らされた
何故、君も苦しそうな顔をしているんだい?
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シバ - 落ちは鉄哲がいいです!! 見たことがないので…… (2020年5月14日 23時) (
レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
あじ - オチ、オチ、、オチ、、、誰がいいかな（（ アルマさんの書く小説すごい好きです！テニプリの年上恐怖症もヒロアカもまだ途中ですが私の好みにドンピシャです！更新頑張ってください!! (2020年3月5日 20時) (レス) id: 67552c5473 (このIDを非表示/違反報告)
笹 - オチは常闇くんがいいです。格好良すぎる！ (2020年3月5日 7時) (レス) id: 5053f98fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ほや毛(プロフ) - 他の作品では余り日に当てられない尾白くん障子くん常闇くん葉隠ちゃんがきちんと存分に出てきて学生生活を送っている事に感激感動です (2020年1月5日 1時) (レス) id: 176c8c1574 (このIDを非表示/違反報告)
ピン - 好きです、、、 (2019年3月22日 19時) (レス) id: 9bcfcfc66f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年8月29日 5時
