私は彼に恨まれている3 【リンタロウ】

第５章　探索 ページ7

〜3階 病室〜

ユキナリ「本当にごめんなさい！」

私は今、ユキナリくんにものすごく謝られている

さっき、通気口で出れなくなった私を引っ張ってくれたんだけど、両腕を引きずって擦り傷と少し血が出てしまった

慌てたユキナリくんに病室に連れてかれて消毒と包帯を巻いてくれた

『大丈夫だよ、これくらい』

ユキナリ「で、でも…。」

あー、ユキナリくんがショボンとしてる

『いちいち落ち込まないの。手当てありがとうね』

ユキナリ「…う、うん」

『それじゃあ、私は他になにかないか探してみるね。それじゃあ、』

ユキナリ「え…まっ！」

ガチャ

私は逃げるように病室から出た

通気口のことはユキナリくんに任せよう

ユキナリくんは私を追いかけようとはしなかった

まぁ、怪我のこともあるからね

……今のうちに秘密の部屋に行こうかな？









確か…ここのあたりだったかな？


ガチャ

ミサキ「……来ると思ってたよ。Aちゃん」

やっぱり、ここにいたんだ……

『来ることは想定済みなんだね？ミサキさん』

ミサキ「なんとなくね…。」

なら、よかった。変に警戒されてもめんどくさかったし

…リンタロウはいないんだね

ミサキ「あ、リンタロウならここにはいないよ？」

心を読んだかのように言ってきた

ミサキさんは監視映像を見た、

そこには、謎のリビングで血まみれの服を見ているリンタロウが映っていた

『……そっか』

ミサキ「…わかったんでしょ？このゲームの真相」

『うん。やっと点と点が結べたよ』

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