私は彼に恨まれている3 【リンタロウ】 (ページ25)

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第６章　終わりページ25

ﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰﾎﾟｰ

…ん、……あれ？

私…生きてるの？

なんで…私は確かに急所を狙ったはず、

あ、そっか、リンタロウが邪魔してずれちゃったのか

止血されてる…

リンタロウはどこ？

ユキナリくんとコウさんはどうなったの？

ここは……森？

コウ「ｯ…。」

あ、コウさんが隣で眠ってる

『コウさん！コウさん！』

……起きない

変に揺らしても駄目だよね、

近くに誰かがたくさんいるね、

……こっちかな？

な、なにこれ…。

崩れた建物を調べている警察がたくさんいる

焦げた匂い…。

まさか、建物ごと燃やしたの？

あ、警察がこっちにくる

コウさんのところに戻らないと……！

『コウさん！目を覚まして！』

コウ「…。」

駄目だ…。起きない

　「おい、そこに誰かいるのか？」

！！

来たか、

仕方ない、木の上に隠れよう

私は木に登って気配を消した

　「！？……人が倒れています！」

　「急いで病院へ運べ！！！」

コウさんはそのまま病院に運ばれた

私は警察の捜査が終わるまで待った

やっと行ったか…。

私は木から降りて、瓦礫の中を歩く

……私たちは数日間、ここにいたんだよね

全部無くなってる…。燃やされたか警察が持っていった…。

みんなの遺体も運び出された

その中にはミサキさんもいた

どうして……ミサキさんが……？

それと、ユキナリくんの遺体はなかった

どこ行ったんだろう？

無事に生き延びたのかな？

リンタロウは…？

ミサキさんがいない今、一人だよね？

どこでなにをしているの？

もう、会えないの？

『…会いたいよ、リンタロウ』

こんな気持ち初めてだ…。

これが、好きってやつなんだね…。

リンタロウとミサキさんが教えてくれたこと…大切にしよう

これから、どうするか、

きっと、このことはニュースになるはず

いったん帰ろう…。

『…バイバイ』

私はその場を去った。

後日、森リンタロウと新村コウが指名手配されていることを知る。

　【終わり】