私は彼に恨まれている3 【リンタロウ】 (ページ21)

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第６章　デスマッチページ21

リンタロウ目線

リンタロウ「さぁ、お前の答えを聞かせろよ」

僕はピストルを彼女に向ける

彼女も僕にピストルを向ける

ここで、撃つか撃たないかで答えを示すことになる

『リンタロウ…死んで？』

あぁ、月島Aも変わらなかった、

…

……おかしい

月島Aの手が震えている

殺すことに躊躇がない彼女が？

『私はもう…殺し屋じゃない…。』

リンタロウ「！？…どういうこと」

突然何を言ってるんだ……？

『殺し屋は……人を好きになってはいけない。殺せなくなるから』

リンタロウ「…。」

そうか、それが殺し屋が人を好きになってはいけない理由…シンプルだね

でも、それがなんで急に殺し屋じゃないと言って……

『……私、リンタロウが好きになったみたい』

リンタロウ「…え」

う、うそ…

月島Aが…僕を好き……？

『私は…殺さない…。』

！！！！！

彼女は僕を撃たなかった、

変わったんだ…彼女は。

彼女はピストルを床に落とし、服からナイフを取り出した

『ミサキさんにも言ったけど…君たちはまだ幸せになれるはずだよ』

リンタロウ「なにを…言って…」

なれるわけない…。

もう、あの頃に戻れないんだよ？

『…バイバイ。リンタロウ…最後までやりな、この復讐劇を』

彼女はメガネを上げた

目が赤く腫れていた。まさか、裁判前に泣いていたのか？

彼女はそう言うと、ナイフを自分に刺そうとした

リンタロウ「ｯ！？駄目だ！！！！」

勝手に体が動く、僕はどうして必死に止めようとしてるの？

死のうとしてるならいいじゃないか、

むしろ嬉しいはずなのに…。

なんで僕は彼女の死を嫌がってるんだ？

自分がわからないまま、止めに入る

でも、結局止められなかった、