私は彼に恨まれている3 【リンタロウ】 (ページ18)

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第６章　デスマッチページ18

～1階図書室～

コウさんが倒れてる

胸から血を出してるけど……これは鉄板と輸血パックだね

おそらく死んだふりをしてるみたいだけど、

まぁ、生き延びるのに必死なんだね

『いい判断だね、コウさん』

……あとは、棚の中に誰かいる

ユキナリくんかな？

ｶﾞﾀｯ

リビングから音がした

きっとリンタロウだね

話をするなら今しかない……。

ｺﾝｺﾝ

『ユキナリくん…少しの間ここにいてね？でないと…』

わざと銃を鳴らす

ごめんね、脅すようなことをして…

『ユキナリくんと探索するの楽しかったよ…』

声に出していたことに気づかず、私はリビングに向かった

～1階リビング～

リンタロウ「待ってたよ♪」

『…。』

リンタロウ「…気づいてるだろ？このゲームの真相」

『このゲームは5年前の殺人事件の復讐なんだよね？犯人がユウヤで、父親殺された。そして母親は私が殺したんでしょ？』

リンタロウ「その通り…。」

まさか、ここまで恨まれるとは思わなかった

私は普通に助けたつもりなのにね

『あの時、君の母親は苦しそうにしてたんだよ？何度も刺されながら子どもを守った。けど、急所には当たなかったせいで、生き地獄のような苦しみを味わってたんだよ？』

リンタロウ「それでも、生きていたんだ…。すぐに救急車を読んで病院に行けば助かったかもしれないんだ！」

『無理だよ。あの時点で死は確定してた』

いくら、急所をはずしても人はそこまで丈夫じゃない

あんなに出血して、傷口も大きかった

私はその場で助からないと判断したから楽にさせた

ただ、それだけ…。

『それに、例えあの場に私がトドメをささなくとも、君は結局復讐をするでしょ？』

リンタロウ「うるさい！お前に僕のなにがわかる！愛する両親を目の前で失った悲しみがお前にわかるか！」

『わからないよ。自分の手で両親を殺しても、悲しみはなかったんだから』

逆に感謝してるよ…。お母さんとお父さんのおかげで、この裏世界をここまで生き残ることができたんだから