私は彼に恨まれている3 【リンタロウ】

第４回　狼裁判 ページ14

リンタロウ「すごい♪なんかかっこいい♪」

ユキナリ「そう考えると、チエさんの爪に引っ掛かれたドアに説明がつくんだ」

『ジ殺ならそんなことはしないはずなんだよね……』

コウ「確かに…。じゃあ、そうなるとあいつはどうやって殺されたんだ？」

そこはわからないんだよね…。

リンタロウ「あ！少し話が変わるんだけど…物置の扉を開けた時、少し変な匂いがしなかった？まるで洗剤のような匂いがした気がするんだ」

洗剤の匂い…？

何も感じなかったかな？

みんなもそうみたいだね

……ん？洗剤？

『洗剤といえば、武器庫の床にこぼれた液体を見つけたよ。そこから洗剤の匂いがしたよ』

リンタロウ「やっぱり、僕の鼻は正しかったね♪」

……野生かよ

でも、なんで武器庫から物置まで洗剤の匂いがするんだろう、

みんなも疑問に思っている

さすがに匂いがそんなに届くわけない

ありえるとしたら……通気口かな？

リンタロウ「あ！ピンと来ちゃった♪犯人は洗剤を混ぜて有毒ガスを発生させて殺害したんじゃないかな？」

ユキナリ「有毒ガス！？」

有毒ガスか……

リンタロウ「チエちゃんを閉じ込めてガスを部屋に充満させたんじゃないかな♪これならいろいろツジツマが合わない？」

リツ「ガスで殺すとかはんぱねーな…。でも、密室のことは解決されてないんじゃね？」

……実は密室じゃないんだよね、

この中で扉以外で通れる人が一人いるんだよね

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