わたしは彼に恨まれている2【リンタロウ】 (ページ27)

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第３回　狼裁判ページ27

マキ「こ、こんなところにあったんだ…。実は、昨日から盗まれてたんだよね…。」

ユキナリ「え…？」

リツ「じゃあ、狼がマキから盗んだボイスレコーダーを使ったってこと？」

リンタロウ「あやしいー。」

マキ「ほ、本当なの…。」

『盗まれたって誰に？』

マキ「あいつよ…。」

マキさんが指を指した先はユキナリ君だった

昨日、シャワーを浴びていた物音が聞こえて、狼かもと思ってシャワーカーテンの隙間から覗いたら、ユキナリくんがマキさんの荷物をあさっていたらしい

ユキナリ「お、俺！？」

なるほど、ユキナリくんを切ろうってことね

マキ「それに！オサムさんを殺した凶器だけど…！彼が鏡の破片を使って刺し殺したんだよ！ほら洗面所の鏡が割れてたでしょう？そして、その破片がなくなっていた！」

リンタロウ「あぁ♪確かに無くなってたね♪」

マキ「その証拠に、彼の手には昨日なかった傷がある！きっとその凶器を入手するときに怪我したんだわ！オサムさんを殺した狼は彼よ！」

ユキナリ「そ、そんな…。」

ユキナリくん…マキさんに裏切られちゃったね

でも、安心して？私…裏切り大嫌いだから

ユキナリくんを助けてあげる

『ねぇ、マキさんがオサムさんを見かけたのって深夜1時、トイレに行ってたで間違いない？』

マキ「え、ええ、そうよ！」

『…おかしいんだよね』

コウ「どういうことだ？」

リツ「ちゃんと説明しろよ！」

『だって、オサムさんは深夜1時の時点で死んでたからだよ』

あの時、オサムさんの日記帳には11時30分までしか書かれていなかったからね

ユキナリ「！！！！」

どうやら、察したみたいだね…

『ミサキさんがオサムさんの日記帳を見つけたんだけど、鍵がかかっていたの。それを私とユキナリくんで開けたら、30分ごとにきっちり記録してたはずなのに11時30分からは書かれてなかったの。だから、11時30分から12時までに殺された確率が高いの。だから深夜1時にはオサムさんは既に死んでるはずだよ』

ユキナリ「…。」

さぁ、ユキナリくん…反撃開始だよ