わたしは彼に恨まれている2【リンタロウ】 (ページ21)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:44,953 hit

第三章　探索ページ21

日記帳を開いてみると

30分ごとに記録をつけていた

最終記録を深夜11時30分…。

『すごく、几帳面だね』

ユキナリ「うん、すごいね、きっちり30分だ」

…？なんかユキナリ安心してる？気のせい？

……なんか、怪しい

最初にオサムさんの遺体に近づいた時も何かを拾ってたみたいだし

確か右ポケットに入れてたよね？

『……ちょっと失礼』

ユキナリ「え、ひゃ！ちょ、くすぐったい…。」

探りを入れてみると固い何かがあった

それを出してみると何かの欠片だった

『…これ、なに？』

ユキナリ「ッ！？」

ユキナリくん…大分焦ってるね

『最初に拾ってたやつだよね？』

ユキナリ「えっと、それはまだわからなくて…。遺体の近くにあったから、裁判の時に出せるかなって思って持ってたんだけど、」

『…ふーん』

この欠片どこかで見たことある…。

……まさか、マキさんのボイスレコーダー？

一度見ただけだけど…多分そうだ

なんでマキさんのボイスレコーダーが遺体の側に？

それにこのボイスレコーダーはボタンがたくさんあって、とても素人じゃ扱えない…。

単純に録るだけなら使えるけどね

じゃあ、ユキナリくんは偶然拾っただけ…？

いや、協力者かもしれない

一回目の時も、狼は2人いたからね

ユキナリくんがだいぶ私を警戒してる

一応、警戒は解いておこう

『……てっきり、ユキナリくんが狼かとおもったけど、違うみたいだね…』

ユキナリ「え、なんで…？」

『だって、これ…ユキナリくんのじゃないでしょ？』

ユキナリ「え…うん」

『だよね…。疑ってごめんね？』

ユキナリ「い、いいよ別に…。」

…さて、そろそろ時間かな？

“12時間経過しました！狼裁判を開廷しますので最初の部屋に集まってください”