わたしは彼に恨まれている2【リンタロウ】 (ページ19)

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第三章　探索ページ19

～1階図書室～

オサムさんは生きたまま燃やされたとみんな言っているけど…私が見たときはすでに動いていなかった。

でも、悲鳴を聞いてすぐ行ったからまだ動けたはずなんだけど…

ユキナリ君がオサムさんの遺体に近づいた

調べてるのかな？

私も近寄ってみよう

『ユキナリくん』

ユキナリ「わっ…Aさん」

『なにか見つかった？』

ユキナリ「いや、特に何も…ここにはもうないのかもしれない。他の部屋探してみるね」

『うん』

……私が話し掛けた瞬間何かをポケットに入れた

まさか、ユキナリくんが狼…？

まだ断言するには早いかな

私も他の部屋に行ってみよう

～2階物置～

物置にはミサキさんがいた

ミサキ「あ、Aちゃんもなにか探しにきたん？」

ミサキさんは関西弁のままだ

素のミサキさんに聞きたいことあるけど

今は狼を見つけよう

『うん、ミサキさんも？』

ミサキ「せやで～。あ、これ」

これ…チエさんが儀式とかに使うロウソクだね

『んー、さすがにロウソクであんなに燃えないと思うけど…』

ミサキ「せなや…。じゃあ、何を使ったんやろな？」

『なんだろうね…』

ミサキ「……リンタロウくんと何かあったん？」

『え、なんで』

ミサキ「二人の様子がいつもと可笑しかったからやな。」

いつも……それはリンタロウが私にくっついてたことだよね？

でも、襲われてから目すらそらされるからさすがに可笑しく見えたみたい

『なんでもないよ。じゃあ、行くね』

とりあいず、物置から出た

……ミサキさん、リンタロウのこと心配してるみたいだったな…

いいお姉さんだね、少し羨ましい