織田信長が地獄からやって参りました 【鬼灯の冷徹】×【刀剣乱舞】

織田信長と明智光秀 ページ26

目が覚めたとき、そこは見たことのある場所だった。騒がしい外の音も、炎の揺らめきも見覚えがある。


信長「ここは…」

？「お久しぶりです、“右府殿”」


その声に素早く起き上がり、相手と距離をとる。そこに立っていたのは、刀を持って俺のことを見ている光秀…“明智光秀”だった。そしてここは…


信長「俺を殺したときの思い出にでも浸る気か、光秀。この“本能寺”で」

光秀「人聞きが悪いですね。私は、貴方が一番苦しむのはここだと思ったからですよ」


この光景は本能寺が光秀によって奇襲をかけられたときの場面か。だが、炎は俺達の周りにあるだけで、こちらには近づいてきていない。


光秀「どうです？またここで私に刃を向けられる気分は」

信長「どうも思わん。ただ、この前も本能寺を見たものでな」

光秀「あぁ…そういえば、審神者になられたのでしたか。遡行軍の短刀が教えてくれましたよ」


こいつ…遡行軍と手を組んでいるのか。だから妙な気配を感じるわけだ。


光秀「私はね、妬ましく恨めしいのですよ。魔王として恐れられ、無残な死を遂げた貴方が地獄や審神者として幸せを手にしているというのが」

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