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『なにっ、それ...』
気付いた時には泣いていた。
そんなかっこいいような事じゃない。
私は、この物語に涙した。
最高のハッピーエンドのはずなのに、
人ひとり失って、
あ、でも私、関係ないしね。
神社さんの言うことには、この物語は序章に過ぎない。
でもこの先の物語は、この悲しいハッピーエンドによって無くなった。
その物語は、またひとりを失うらしい。
でもそれも物語の最高のハッピーエンドで。
この神社は、物語の裏側を知っているのだろうか。
もしかして、神社の仕業だったりするのだろうか。
どうしてそんなことが起こったのだろうか。
『神社さん、入らせていただきます...』
鳥居の先に、足を踏み入れようとした。
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作者名：km91 | 作成日時：2020年5月9日 11時
