涙が出るほど【mmkj】__2

＊ ページ39

「れんくん起きてーーー！！！」




…………。





ああ、なんか大好きな人の声がする。




幸せだなあ。






「もう！早よ起きて！ラウ来るで！」






ん？ラウール？





「こうなったら、、、えいっ！！」







頬っぺたにチュッと冷たい感触がする。







俺はガバッと体を起こすと、






「はぁ〜やっと起きた！もう12時やで！ラウ来るの13時やろ！急いで！」





なんだ、この幸せな目覚めは。




俺は寝ぼけながらも康二を抱きしめ、おはようと言う。




「もうおそようやで」




と言ってペシっと叩かれる。





リビングに行くとご飯ができていた。




「勝手にキッチン使わせてもらったわ！時間無かったから簡単なものやけど、さっ急いで食べるで！」






顔を洗い、椅子に座る。




康二の料理は美味しくて、あっという間に平らげた。



食器を洗って一緒に歯磨きをし、康二の今日の洋服を決める。




俺の服だからやっぱり大きいけど、似合っている。



髪をちょっとだけセットしていると、



ピンポーンと音が鳴った。






「あ！ラウや！！俺でる！」






康二は小走りで玄関へ向かう。









…………？









なかなか部屋に入ってこない。

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