骸「はぁ？」 ページ48
カツン、カツンと規則的な足音が授業中の廊下に響く。
少し静かになった空気の中、幻騎士は今日何度目かのため息を吐いた。
そんな幻騎士を見て、悪戯っ子のような笑顔をKは浮かべる。
「何々？僕が来て嬉しくないの？というか僕が来ても別に
何かをする訳じゃあるまいし。考えすぎだと思うよ、君は」
呆れたように肩をすくめて言った。
「貴女の場合は『何か』をせずにはいられない質(たち)なんですから……。
今すぐでも間に合います。お帰りください」
「やだ」
笑顔を変えず、きっぱりと言い切ったKはそのまま教室に入ろうとしていた。
それを見て、幻騎士はドアの前に立ちふさがる。
「……その格好で入るつもりですか？」
「勿論。だから退いて」
しかし、幻騎士はその場を動かなかった。
原因は当然、Ｋの格好。
Kはこの日、至門中の男子制服を着ていた。
つまり、どこからどう見ても
完璧に『柿本千種』もとい、Aだったからだ。
「そのままでは状況が悪化する可能性があるのですが……」
「はは！実にナンセンスだね幻騎士クン！！」
躊躇いながら言う幻騎士に、Ｋは爽やかに、まるで千種のように笑った。
「僕が考えなしに行動するとでも？
違うよ。全然違う。ちゃんと考えてこの格好で来たんだよ」
そして、今度は気味が悪いほどに口角をあげた。
「考えてみて。
君がAクンを見つけたのは、至門。しかも、デイモン様と一緒にいたらしいじゃないか。
ということは、炎真とも一緒にいるということ。
でも、“あの“古里炎真が快くひとつ屋根の下で数日前に会ったばかりのヤツと暮らせると思う？
僕はあり得ないと思うよ。でも、アイツはやってみせたんだ。そんな難題をね。
だから、もうあの二人には固い信頼関係が完成しているはず。
ましてや、あのお人好し野郎のことだ。上手いこと炎真を口説き落として『仲間だ！』とか言ってやがるかもね」
「……つまり、何をしようとお考えなのですか？」
「ああ、つまり…」
Ｋは静かに低い声で呟いた。
「Aクンをおびきだすには、炎真クンを誘拐するのが一番なんだ、ってこと。」
＜ゾクリッ………！！！＞
「っ、つ！！」
「さ。行こうか」
「………はい」
Kはまた微笑み、ドアに手をかけた。
**アトガキ**
今日はオールナイトっスよ！！
明日から試験勉強開始なので、今からいっぱい更新しようと思います！！
みんなで夜更かししようぜ(ｷﾘｯ((殴
作者「あの、……えと……おっ、覚えてろよォオオ！！(泣」→←作者「え、偉そうに言ってんじゃねーよ馬鹿！！」
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夏蜜柑 - なので、しろら……っ…と言ったのはおかしいのでは？と思いました。長々とすみませんでした。 (2017年9月6日 21時) (
レス) id: 93ae00ff3d (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - 初めまして！夏蜜柑と申します！突然ですが、誤字があるのでは？と思いましたので言わせていただきます。タイトルが犬「やけにテンションが高いびょん」のところの、3つ目のセリフで主人公ちゃんは「しろら……っ…」と言っておりますが、白蘭の読み方は『びゃくらん』 (2017年9月6日 21時) (レス) id: 93ae00ff3d (このIDを非表示/違反報告)
狐狗狸(プロフ) - ラーナさん» おうともよ!!!!幻騎士とか炎真とかK様とか、動かし方が上手い!!!!読んでてワクワクする！もう、小説家なれるんじゃね？(@^▽^@)← (2013年5月18日 22時) (レス) id: 82756433f9 (このIDを非表示/違反報告)
ラーナ(プロフ) - 狐狗狸さん» え、生きる糧っ！？ちょっ、照れるなぁ……//((殴 オールナイトは、結局2時ぐらいに寝ちゃったけど、更新頑張るね！^ ^ (2013年5月18日 22時) (レス) id: 63c656a8a6 (このIDを非表示/違反報告)
狐狗狸(プロフ) - オールナイト!!!!!?頑張って(*´∀｀)僕も夜更かししよー(@^▽^@)←明日土曜課外ある人w つか、マジ面白い!!!!この小説が毎日の生きる糧だよwwww← まぁ、無理しない程度にオールナイト頑張れ!!!!←二回目w (2013年5月17日 22時) (レス) id: 82756433f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラーナ | 作成日時：2013年4月14日 20時
