Bitter chocolate

甘い言葉で揺さぶって 02 ページ9

.
　
　
　
　
　
　
　
　
　
「ちょ、俺が毎度毎度盛ってるみたいに言わないで。流石に生理の時はしないよー……まぁAがどうしてもっていうなら……うーん……」









『ば、ばか！するわけ無いでしょ！？………なんか、ごめんね？』









「何でごめん？」









『や、だって……生理だし？』









「来なきゃ困るでしょ 大事なものなんじゃないの」









『まあ……そうだけど』









「別に俺そんな毎回毎回やらなきゃ駄目なほど盛ってないよ？」









　……本当かな。毎度毎度そういうことしてる気がするんだけれども。









「別にAの体目当てで来てる訳じゃないし出来ないからって怒らないよ」









『そう？』









「まぁやれるならやるけどね。」









『結局それかい！』









　隆弘の言葉は時々私を困惑させる。体目当てじゃないならどうしていつもこの家に来るのか、恋人なわけじゃない 好きって言われたことだって。
…………あ、あるか。行為中何度か好きと言われたっけ。けど男の人はその時の感情で誰かれ構わず発してしまうって雑誌でも見たことあるから本気ではないんだと思う。それに本気なら今頃私達付き合ってるはずだもんね。
こんな曖昧な関係が半年間も続いてこれからもきっとずっとこのままで、私達は変わりはしないんだろう。それでも私はこの関係をやめることができないのはどうしてなのか。







.

甘い言葉で揺さぶって 03→←甘い言葉で揺さぶって 01

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す