Bitter chocolate

その気にさせてるだけ？ 01 ページ6

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「藤堂主任」
　
　









『………へ………あ、はい！どうした？』









「すみません 休憩中に。俺この後会社出ないといけなくて。これ、この間言われた企画書です。チェックおねがいします」
　









『あ、はいはい 了解。ありがとう』









「………………………いえ」









『……ぶっ、やっぱり隼人に敬語使われるの変だわ 普通に話して』









「………あのな、俺だって嫌だよ けどな仕事に私情持ち込むなってお前が付き合ってる時に俺に言ったんだろ」
　
　
　
　









『そうだっけ？覚えてないやー』









「お前ってホント酷な女だよな」









『浮気しといてよく言うよ』









「だからあれは一回きりだし気の迷いだって。もう美菜子とはあれから一度も会ってねーよ」









『別に付き合ったらいいじゃない 私達別れたんだしなんの弊害もないでしょ。まぁ別にどうでもいいけど』









「だからあのなぁ……！」









隆弘と出逢ってから顔を合わせたくなかった元カレとも普通に話せるようになった。こいつのせいで飲み潰れるほど悩んでた事も今では笑い話だ。半年前まで引きずっていたはずなのに隆弘と体を重ねるうちに次第に気持ちは無くなっていた。今ではこうして事あることに口説かれても上手く交わせる。そう、もうこの元カレの事なんて心底どうでもいい。隆弘がいれば、それだけで。









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