吸血鬼と堕天使 4【kzh】 (ページ22)

今日:49 hit、昨日:88 hit、合計:24,947 hit

･ページ22

.

.

ボイス収録が終わって、くずはさんに連絡した。
くずはさん達もちょうど終わったみたいで待合室で待つ。

くずはさん達が来るまで携帯を弄っていたら、後ろから声を掛けられた。

『おつかれさまです〜…』

振り返れば、くずはさんと親しく話してたスタッフさんだった。
なんだか少し心がザワつく。

「堕天さんですよね？わあ、1度お会いしてみたかったんです！」

『そ、そうなんです、ね…』

思わず、顔も引き攣る。大丈夫かな、ちゃんと笑えてる？

「…葛葉さんとお付き合いされてるんですよね？」

彼女は、ドスの効いた声でそう言った。鼓動が早くなる。
やっぱり、会いたかったなんて嘘。ただそれを聞くだけのためにだてんに近付いた。

『そうですね、付き合ってます…公式でも発表させt…』

「別れてくれません？あなたが居るせいで…」

そう言って彼女はどんどんだてんに迫ってくる。
出口は、向こう側で逃げ道がない。壁にドンドン追いやられて背中と壁がくっついてしまった。

『いやです、だてんは…くずはさんがだいすきなんです、』

「なら、どうなっても知らないですよ？」

葛葉「何してんの？」

「葛葉さん！」

くずはさんの声がして安心を覚えた。怖くて、この後に何されるか分からない恐怖と戦ってた。来るのが遅ければ今頃何されていたか分かんなかった。

葛葉「俺の女に何してんだって聞いてんだよ！」

叶「葛葉、落ち着いて。だてん、大丈夫だよ。」

『…はい、、こわかった、』

「あの子がいるから！葛葉さんは、あの子に洗脳されて！」

葛葉「は？何、訳のわかんねえこと言ってんの、お前」

叶「悪いけど、君の処分は上の方に報告させて貰うね。ライバーを傷付ける行為は御法度だよ。行こう、葛葉。だてんも行こう」

『はい、』

彼女の顔を見ると、今にも人を殺しそうな目をしていた。
怖すぎる、恋は盲目とは言うけど、流石にそこまでするかな、

.

.