05. タイミングが大事 6 ページ6
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『いたた……』
「大丈夫か？ もうちょいで終わるからな……」
『うん……』
Aが連れて来られたのはナルトの家。インスタントラーメンのゴミなどが置きっ放しだったり、お世辞にも綺麗とは言えない状態だが、今は緊急事態だから仕方ない。
ナルトはAの額の傷を手当てしていた。二人の顔の距離は必然的に近くなる。
慣れない手つきながら丁寧に手当てしてくれているナルトの一生懸命な顔を近くで見て、何だか可愛いと思ったり、嬉しかったり。
「コレやったの、さっきの奴らだよな？……オレのせいだな。ゴメン……」
『なーんで謝るの！ ”ゴメン”より”ありがとう”の方が良いんだけどなー？』
どうせ言われるなら謝罪より感謝の方が気持ち良いもの。それは言う側だって同じ。
Aの言葉には飾り気がない。悪い意味ではない。だからこそその声は人の心にスッと入り込んでくる。そして、申し訳無さそうに項垂れていたナルトの顔は明るさを取り戻すのだ。
「……へへ！ そっか、そうだな！ ありがとな！」
『こちらこそ。守ってくれたのも、手当ても、ありがとうね！』
お礼を言い合って、笑い合う。
「よし！ 終わったってばよ！……えーと……」
漸く終えられた手当て。Aの額には絆創膏。そのところどころにはシワが入っていて、あまり上手とは言えない貼り方だ。
ナルトは目の前の彼女の名前を呼ぼうとして、初めて気づいた。
そういやオレってば、この子の名前知らねーじゃん！
「あのさ、あのさ！ 名前何てーの？」
『言ってなかったっけ？ 私は藤咲 Aだよ。よろしく！』
ニコッと微笑んだAは、ナルトに手を差し出した。
「オレはうずまき ナルト、未来の火影だってばよ！ よろしくな、Aちゃん！」
ナルトは、Aの手を躊躇なく握っては満面の笑顔でブンブンと振り回した。そんなに嬉しいのかと言いたくなるようなその光景に、Aの顔には自然と笑みが零れる。
ナルトが火影になると宣言したのはこれで二度目。Aの頭には一つの疑問が浮かんだ。
火影様というのはこの里で一番強くて偉い忍。それを目指しているのなら、ナルトも忍の一人ということになるのだろうか。
『ねぇ、ナルトって忍なの？』
「んー、まだアカデミー生なんだけども……でもさ、でもさ！ そんなのすぐに卒業して下忍になってやるってばよ！」
自信たっぷり。その揺るぎない志は正に主人公に相応しいと言っていい。
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シナモン - 最初のカカシ先生とのが凄く好きです‼出来ればカカシ先生と藤咲を増やして欲しいです‼ (8月22日 18時) (
レス) id: 4ae5ef4114 (このIDを非表示/違反報告)
リルル - 主さん銀魂読んでます！？ (7月21日 17時) (レス) @page23 id: bfd3ef8afe (このIDを非表示/違反報告)
rinne - シカマル...w墓穴掘りまくってんなぁwww可愛いけど！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 879285e914 (このIDを非表示/違反報告)
いしだ(プロフ) - ひかりさん» ありがとうございます…！！ 是非最後まで読んでやってください(*´-`*) (2017年5月13日 16時) (レス) id: f949291a40 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - すっごく面白い！！！ (2017年5月13日 12時) (レス) id: 0e692698e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いしだ | 作成日時：2015年10月27日 23時
