おチビな鴎ガール 2

発育不良〜運動〜 ページ31

荻野side

トレーニングルームにて

『あっ、A。おいで』

大河『あっ。荻さん。今日は大丈夫です。Aのトレーニングしに来たんで』

『あっ。そうなんや。でも、大河もトレーニングするやろ。俺、もう終わったから』

大河『…荻さんといると、Aも甘えちゃうんで。また、お願いします』

『…あっ。うん』

A『たぁーくーん。泣』

大河『さっ、A。歩くよ』

A『…たぁくんと、あしょぶ』

大河『だめ。今日は歩くって約束でしょ』

A『…』

トテトテトテ。10分後

A『にぃ。ちゅかれた。だっこぉ』

大河『まだ、歩ける。』

A『…にに。ちゅかれた』

Aとブルペンの方まで行って帰って来たところで、Aが疲れたとぐずり始めたようだ。大河はダメって、首振ってるし。

ちょっとの隙をついて、Aが走って、俺の方へ。

A『たぁーくーん。ハァハァ。』

『A。走っちゃダメ。』

慌てて抱きかかえたが、すでに苦しそう。

大河『A。甘えてもダメって言ってるじゃん』

大河は、構わずAに怒ってるし。。

『大河っ。ちゃんと見ろ。A苦しそうにしてるやん。無理矢理やらせても、効果あがらんのは、俺らのトレーニングも一緒やろ。オーバーワークやわ。』

Aをトントンと一定のリズムで叩いてやると、落ち着いてきたのか、コテンと頭をつけて体重を預けてきた、Aは、大河の方を見ようともしない。

『とにかく、落ち着け大河。』

大河『…』

大河は何も言わず、トレーニングルームから出て行ってしまった。



なんで、あんなに焦ってるんだろ？？

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