闇は続くよどこまでも

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JH side


ユラが 誰かに
階段から突き落とされた…って


慌てて、メンバーと一緒に
病院へ…


幸い 命には別状が
なかったけど…


『足が…うごかない？

リハビリとか、手術とか…
なんかないんですか？』



医師は、今の医学では
治せないと…


病名は…
脊髄損傷


車椅子生活を 余儀なくされて
大好きだった 歌もダンスも
諦めなきゃいけなくなった ユラ


塞ぎ込んで…
見ていられない


せめて、大事に思ってる
Aが近くにいてくれれば…


それなのに、Aは
病院へはおろか
ユラのスマホに連絡してきている
形跡すらない…



事務所に行けば
デビューの話は白紙に
なったというのに


ユラは…
諦めなきゃいけなくなったのに…



そんなことお構い無しで
踊り続ける Aがいた


無性に腹が立った…



それは、他のメンバーも
同じだったみたい



TH「ねぇねぇ、さっき
ガールズグループの練習生の子達から
聞いたんだけど…」



なんだって？！
その話 本当なのか？



『それ、本当の話？』



TH「みんな知ってるみたいだった
Aは、ユラがいなくなって
席が一つ空いたって 喜んでるって」



全身の血が、震える感覚
動物なら 毛が逆立つって
こんな感じか…


『ユラに近づいたのも…
俺ら目当て？！ってこと？』



YG「まじか…ありえねぇな
見損なったわ」



あの雨の中 助けてやったのも
希望を与えてやったのも
ココで守り続けてやったのも
みんな、ユラなのに…



Aにとって
そんなもんだったのか…


Aに会えば
ユラを思って Aの事
傷つけるだろう…


会わない方が
お互いのためだ


メンバーも同様で…
Aから、距離をとった



それなのに…


PD「来月から、新メンバーで
Aが加入するから お前ら
仲良いだろうから、心配はしてないけどな
宿舎とかも一緒だから 面倒みてやって」



そんな事ってある？
よりによって 新メンバー？


YG「いや、俺ら７人で大丈夫なんで」


PD「いや、そういう事じゃなくてさ
ガールズグループの話な…
あれ、暗礁に乗り上げてさ
Aは、社長がどうしても
デビューさせたい…って
それなら…って話になってさ」



いやいや…ありえないから

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