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Aside


私の事を少し話そう…


親も早くになくなって
親戚の家をたらい回しにされてきた


もちろん…
好きな服などはもちろん
好きな食べ物さえ、食べることは
出来ない


雨風凌げて、寝るところだけ
あれば 有難い…


そう教育されてきた


アッパとオンマの顔も
よく思い出せないくらいから
あちこちを点々と…


結局、ある程度
物心つく頃に、ようやく
わかったけど、アッパの親戚も
オンマの親戚も、裕福な家などない
貧乏だけど、子沢山…


そこへ、私が転がり込んだら
たちまち、生活が苦しくなる


お金がないって…
人の余裕もなくなるよね


親戚の電話なんて
私の事で喧嘩してるから
すぐわかる


で…私に気づくように
大きな声で言ってるしね


…って言っても
まだ、義務教育中の私が
どうしたら良いっていうのか?!


嫌なら、施設にでも
放り込めばいいのに…

同じ境遇の子供達といた方が
心だけでも救われる…


それなのに…体裁を気にして
施設には預けることはしない


義務教育だからと、
無理矢理学校に行ったけど
まぁ、ランドセルすら買ってもらえない
私は イジメの標的



人ってさ…
自分より弱いものを見下して
心のバランスを取ってるんだろうな



じゃ…弱いものは
どうすればいいんだろ


殴られても 蹴られても
そんな哲学的な事を考えて
ひたすら耐えた


そうやって、長くて2年
短ければ3ヶ月で転校する



だから、友達なんていらない


早く大きくなって
1人で暮らしたい…


ある日、預け先の家の
叔母の財布から現金がなくなった



叔母「A!!盗んだだろ!
早く出せ!!」



いきなり…これ



『盗んだって…何をですか?』



叔母「白々しい!財布から
金抜き取っただろ?」



知らないし…
そもそも、どこへ置いてあるというんだ



『知らない…』



叔母「嘘をつけ!!バシッ」



始まった…ヒステリックな叔母の
躾という名の暴力行為


こうなったら、後は
小さく丸まって ひたすら
終わるのを待つ…のだが


この日は、一向に
終わる気配がない…


やばい…気が遠くなって来た


と思ったら 土砂降りの雨の中
叩き出された…



え…普通にまずいよね


顔は腫れ上がり ほぼ前が見えない
くらい、目も腫れてる



つうか…寒いし



こんな時期に、こんな天候の中で
外に出すかなー普通



ここまでされたって
泣き叫ぶなんてことはしない


身体は痛いけどね そんなの
時間が経てば癒えるし 平気…

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桜桃(プロフ) - ゆーさん» ありがとうございます!たまに、息抜きにババーッと描きたくなるんで、最後はどうやって終わらせようって悩む事が多いのですが、それでも、ゆーさんみたいに私の作品を良かったと言ってくれる人がいるので頑張れてます! (8月3日 18時) (レス) id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - めちゃくちゃいい話でした!桜桃さんの作品いつも見てます!これからも頑張ってください😊 (8月3日 18時) (レス) id: b892196b06 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜桃 | 作成日時:2023年7月19日 18時

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