いつか想いが叶うまで…-2- (ページ21)

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豹変ページ21

RMside

仕事も一段落した所で、丁度休憩がとれたので、双子の妹達の様子でも見ておこうと同じ階の西側のフロアにある、小児科病棟を訪ねた。

『サラン、A 具合はどう？』

そう尋ねてから
病室の状況がおかしいのに気付く。

なんで、サランが、Aの寝ていた
ベッドに寝てるんだ？

SR『あっ。ナムオッパ！来てくれたの？』

『Aのベットに、なんでサランが
寝てるの？？』

SR『サランね、昨日から熱があって
Aと交代してもらってるの』

『Aは？？大丈夫なの？』

入り口と反対側に簡易ベッドを置き
そこに寝ている A

A『…だい…じょぶ』

SR『Aは大丈夫だって！！
サランはお熱で大丈夫じゃないのに…』

見た目、全然平気そうな、サランと
見た目明らかに大丈夫じゃない、A。

『大丈夫じゃないでしょ！苦しいの？どっか痛くない？』

A『だいじょぶ…サラン…みてやって…』

辛そうにしているのに、サランのことを心配する A

SR『ナムオッパ！聞こえなかったの？
A、大丈夫って言ってるじゃーん。』

今までだったら、サランが言う事に
同調していたはず。

が…Aの病状を知ってしまった今、どう見ても大丈夫に見えない、Aの様子が気になる。

様子が知りたくて診察しようにも、サランが邪魔して診ることが出来ないこの状況にイライラが募る。

SR『ねぇ、ナムオッパ〜聞いてるの？サラン熱あって…
『うるさい！！少し黙って』

いつもなら、Aのことなど、気にも留めない俺から、一喝され鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしているサラン。

そんなことも、御構い無しで Aを診察する。

明らかに顔色は悪く、額に手を当てると熱がある事がすぐ分かるくらい熱い…。

脈も早く、時折ハァハァと漏れる呼吸…。

それでも、大丈夫だからと言う Aを抱えて、自分の勤務する病棟のベッドに移した。

久々に抱えあげた妹は子供のように軽かった…。