BTS総合病院 12

すれ違い-3- ページ9

JHside


こんな日に限って、外来の波が
途切れないし、なんでだか
重病の子が多くて、検査や入院に
なる子もやたら多い


しかも、この時期
喘息の子供達も多いから
ベッド回せない

さっきも、1人入院になったのに
ベッドの空きないから、どうしますか？って


『５号室のあの子、そろそろ帰れる？』


NS「いえ、あの子は今日 熱が出てて…

『じゃ、その隣の子は？』


NS「明日検査があって、その結果次第と
聞いてます…」


もぉ〜どうすりゃ良いのよ


JN「ベッドの空きないんだって？」


『そうなんです…ジニヒョンの
担当患者さんで帰れそうな人います？』


JN「んー…僕の方も厳しいなぁ
それに加えて、まだ入院させたばかりの
子供が多いんだ…」


…仕方ない
禁断の手を使うか


『ジニヒョン…重症患者をいれる
個室、使っちゃダメかな？』


それは、本当に禁断の手…
本当に重病の子が運ばれてきたら
どうにもならなくなってしまうから…



かといって…今、目の前に
いる子も、酸素投与が必要な子で
家に帰せるレベルでもない


JN「とりあえず、明日には
帰れそうな子とか、いる？」


…少し考えて
うん…なんとかいけそうだな


『うん。1人 2人はいけそうな子が
いるよ！』


JN「じゃ…とりあえず 今晩だけね」



よかった…これで
午前の部が終われる


すぐさま、病棟にあげてもらって
処置をして、ようやく休憩


JN「ホソク、もしかして今から
休憩？？」


『そうなんです…』


JN「Aから、連絡とかは？」


『ないです…この後 急いで
帰るつもり…』


JN「グクやクオズが帰ってるかと
思って、Aに持たせた携帯に
連絡を入れてるけど、出ないんだよ」


…え。


『…遊びに夢中で気づかないとか…』


JN「…うん。それならいいけど」


まずいな…
誰も帰っていなくて、1人
苦しい思いとか、してないだろうか

どうしても、嫌な方へ
考えが傾いてしまう


とにかく、急いで家へ帰らなきゃ！


走れば５分で到着する自宅なのに
こんな時は遠く感じてしまう…


それでも、足を止める事なく
必死で走った


家へ、勢いよく入ると
遊びに夢中なはずの、マンネラインは
いない…


ホッとした
家じゃないのか…


…と同時に、焦る
え？！どっか連れ出した？



JM「ホビヒョン！？」


え…ジミナとテヒョン
今帰り…？


『今帰ったの？Aは？』


TH「…え？A、いないの？
グガは？帰り早かったんじゃないの？」

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