おチビな鴎ガール

独占するには？！ ページ31

清田side

今日のAベンチ担当の清田育宏です。

試合が始まると、俺のお膝が定位置。
スタメンから、外れて、焦りはあるけど、Aを思う存分抱っこする事で癒されてる。

Aも、試合が始まると楽しそうに観戦してる。

A『いっくん、たーくん、うちゅかなー？』

A『いっくん、だいちくん、カキーンって、しゅごいねー』

A『いっくん、にに。すぐもどってきた』

とAの実況中継。

と、そこへ代打の要請。

Aをベンチに戻ってきた大河に預け、ネクストバッターサークルへ。

バッターボックスに入ると、Aの可愛いけど、一生懸命な声が聞こえた。


A『いっくーーーん。』


絶対打って、荻と大地を返す。

【カキーーーン、打球はグングン伸びて、外野スタンドへー。入りました。ホームラン】

ベンチへ戻ると、選手達のハイタッチ。最後に大河に抱っこされてた、Aが『いっくーーーん。』って、興奮気味に抱きついてきた。

抱っこしたまま、マーくん人形をスタンドへ投げ入れても、Aは、ギューって。


『A。見てた？』

A『うん。いっくん。カキーーーンした。みんな、ワァーーって。しゅごいねー』

そのあと、守備にはつかなかったから、Aをずっと独占状態。

横から、煩い視線が降り注いでたけど、完全無視で
Aとの時間を堪能した。


試合が終わり、ヒーローインタビューに呼ばれても、Aは抱っこで離れる様子がない。

大河『A。清さん、お仕事だからね。にいのとこおいで。』

A『やぁ、、、』

大地『A。だいちのとこおいで。』

A『やぁーー。』

このまま、ヒーローインタビュー連れて行っちゃいたいけど、大河がね、それだけは勘弁って言ってるし、Aがトラブルに巻き込まれないとも限らないし。悩んでたら、大河がとりあえず抱っこしたまま、Aの存在には触れないって事でこのままいっちゃって下さいっていうから、Aをつれてそのままお立ち台へ上がった。

【今日のヒーローは、逆転ホームランの清田育宏選手です】

歓声に驚いたAは、俺の胸に頭をつけたまま、ギューって抱きついてる 笑。

インタビューの方に、この子の事は触れずにってコソッといって、何もなくインタビューも終了。

ロッカーへ帰ると、ホームラン打ったら、Aを独占出来る。次は俺！！とみんな必死になってた。笑

狙 ホームラン→←※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す