おチビな鴎ガール

※ ページ21

雄也side

『大地さん、抱っこしてもいいですか？』

大地『いいよ。A抱っこしてくれるって』

Aちゃんは、大地さんに抱っこされて、警戒するように僕を見てる。

『Aちゃん、おいで♡ズーちゃんのお友達の雄也です』

A『ずーたんのおともだち？』

『うん。仲良しなんだよ(^ ^)。Aちゃんとも仲良くなりたいなぁ』

A『ゆーやくん。なかよしする』

そういうと、ようやく僕の方に手を伸ばしてきた。

ふわっと香る、子供の匂い。僕の腕にスッポリとはまる小さいサイズのAちゃんを抱っこしながら、しまじろうの話やプリキュアの話を一生懸命にする、Aちゃん。可愛い〜♡大地さんが言うには、なかなか人に懐くことがなく、同じチームでも抱っこできる人が限られてるみたい。Aちゃんを初対面で抱っこするなんてかなりレアらしい。まぁ、慣れっていうのもあるよね 笑

翔平『雄也さん、ズルいっすよ。俺にも抱かせてください。』

プゥッと剥れた翔平。笑。ガキやな 笑

当然、翔平が抱っこ〜って手を広げても、行く気配がないどころがビクビクして、俺の胸に顔を埋めて、目も合わせない。

『ここまでの人見知りだと、大変じゃないですか？』

大地『そう思うでしょう。でも、独占できる 笑』

『あー。確かに。今、優越感ですもん 笑』

翔平『雄也さん、ズルいー。俺も優越感に浸りたい』

『まぁまぁ、翔平。少しずつ慣れてもらいな』

ズー『きゅん、ズーの妹なんだよぉ〜。きゅん抱っこしすぎだよ〜』

あらっ。珍しく、ズーちゃんに怒られちゃった。

『じゃ、ロッテにお返しします。』って返そうとしたら顔を埋めたまま、スースー寝息を立てて寝てる。可愛すぎるその寝顔を見てたら、日ハムベンチに強奪したくなったけど、我慢して大地さんに返還した。帰り際に、大地さんが谷口くんに会わせるのは控えよう〜って笑って言いながら去っていった。

次は僕が、Aちゃんに会いに、ロッテベンチに挨拶に行こう。

アイドルと日本の宝→←ズーちゃんの妹です

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