おチビな鴎ガール 4

我慢もほどほどに ページ37

荻野side


試合後、子供達に球場を体感してもらうために、開放中！


イベントで、選手も若手が何人か出てきて ファンサービス★


Aは、小さい子供達と遊びたそうにしてるけど、選手がファンサービスしてる時は必ず1歩下がって、見てる。まぁ、Aなりに、気を使ってるんやろなぁ。


「Aっ。遊びたいんやろ？いいよ いっといで」


A「… だいじょぶ。」


そのうち、Aと同じくらいの年頃の子供達と楽しそうに遊びはじめたみたい



ギャーーーーー



一緒に遊んでいた子供の1人が、叫び声をあげて、ギャンギャン泣き出し その目の前でオロオロしてる A。


すぐさま、泣いている子の親がやってきて、んっ？なにやら Aに詰め寄ってる…なんでや？


球団職員と一緒にその子とその親 それに、Aまで連れて 事務所へ


ただ事ではないその様子に慌てて、向かうと そこに大河も呼ばれてて…


大河「Aっ！！ちゃんと 謝って」


なんや？どうしたんやろ



A「Aたん、しらないもん」


親「親がいないから、躾も出来てないのね！悪い事したら、ごめんなさいでしょ！」


大河「本当に、すみません！Aも、ほらっ」


大河は、無理やり、Aの頭を下げさせてる。


Aは、ずっと下を向いたままやし…。


親「まぁ、怪我もなかった事ですし、大河さんが こんなに謝ってくれてるんで、今回はいいですけど」


大河「後になって 何かあったら、球団の方へ連絡ください」


親「わかりました。」


親子が帰った後、大河に事情を聞くと、Aが、突き飛ばして 転び、憤慨した親に謝っていたと言うのが、さっきの状況らしい…


「A。Aが、突き飛ばしたの？！」



A「Aたん、なにもしてない。」


「そっか、じゃ、なんであの子は泣いてたのか 知ってる？」


A「ころんだから…」


大河「だぁから！Aが押したから 転んだんでしょ！」


A「しらないっっ！！！にぃにのばか！！」


大河「Aっ！」


「大河！Aは、何もしとらんって言ってるやん。なんで信じてやらんの？」


大河「荻さん！さっきの話聞いてましたよね、親がいないから 躾も出来てないって。こうやって 甘やかすのは Aの為にはならないんですよ！」


「大河！甘やかしてるんと違う！一方的に相手の話を聞いて、Aの話も聞かんのは違うやろ」

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