切るゆー トド松 ページ27
Aちゃんは何で動くの?
Aちゃんは、自由に動ける足があるから、あつし君のところへ行ったんだよね?
何であんな奴と話すの?やっぱり、一軍だから?
違うよね。だって、Aちゃんが好きなのは僕だもんね。
ねぇ、そうでしょ?だから、足はずそっか。
痛くないよ。僕の気持ちに比べたら。
ほら、早く此方来てよ。今なら優しく切ってあげるよ。
…来ないの?僕が怖い?怖くさせたのはAちゃんだよ?ねぇ、それ電話どこにかけてるの?まさかあつし君?違うか。警察?いや、僕そんな警察呼ばれるような事してないよね。
何にしても。僕以外の人に頼ってるんだ。さっきの僕の話何だったのかな。
もう許さないから。できるだけ痛く切って、ついでに手も切っておくよ。僕以外の人に電話かけれないようにね。でも、念には念を。僕以外の人と話す口も、僕以外の声を聞く耳も、僕以外の人と同じ空気を吸う鼻も、僕以外の人をうつす瞳も、僕以外の人に触れられた皮膚も、全てとっちゃおか。
Aちゃんがいる意味がないって?存在しているというだけでその肉片を愛せるから。大丈夫だよ。
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作者名:梨松 | 作成日時:2016年6月14日 19時