ステップブラザーズ3

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陣side





壱馬も少しずつ、メンバーに心を開いてくれて

臣さんの話をよくしてくれるようになった







「壱馬、おはよう」





壱「…おはようございます！」






「お、今日は元気やな？

何か良い事あったん？」






壱「これ匂い」




「匂い？笑」





萌え袖にして、手を伸ばしてくるから

嗅いでみると、臣さんの匂い笑





「臣さんの匂いがするやん

あ、臣さんの借りたん？貰ったん？」







壱「今日は借りた！でも、仕事終わったら

買ってきてくれるって」







「良かったなぁ〜！臣さんパワーで

今日も頑張れるな？」





壱「うん！」





臣さんの事になると、本当に素直で

よく喋るんだよな…すごいな、臣さん








ｽﾀ「それでは来週から、いよいよ

武者修行始まるから、気合を入れて

頑張りましょう」






そう、俺達はやっとお客さんの前で

パフォーマンスできる事になって

絶賛毎日リハーサル中



前までギスギスしかしてなかったけど

メンバーが仲良くなり始めてからのリハは

和気藹々としていて、ボーカルも

一生懸命意見を出すようになって

本当に少しずつ成長していると思う








壱「こうしたい」





北「でもこの曲はこうの方が…」





陸「うん、意見出してみよ」






壱「この時に…こうしたい」





北「僕は、こっちが良いと思う」





昂「そこは、その前がこうだから」




力「そうだね、北人が言ってた…」





平「こっちの方がかっこいいですね」





壱「でも…こうすれば、次がこっちで

できるやん！それの何がダメなん？」






陸「ダメとは言ってないよ。大丈夫」






壱「言ってるようなもんやん」





翔「壱馬のも良いけどさ、今回は

こっちで行くのが良いと思う！」






壱「良くないから俺のは使わないんだろ？

良いからそういうの」





力「壱馬！」







壱「ﾑｽｯ」





ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝｯ






力「あらら笑」





健「壱馬怒っちゃったね、笑」





陣「笑わんの！」





意見を出すことは良いこと。

グループとしても成長はしてるんだけど

その分ぶつかり合いも、増えてきました…




上手く解決できれば良いんだけど

まだまだ子どもなメンバーが多くて

切り替えが下手くそなのも課題。







「じゃあ、俺行って来ようかな」





彰「陣さんが行っても、追い返されるだけ」






「なっ…確かにそうだけど笑

じゃあ、山彰お願いして良い？」





彰「しょうがないな」

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