ステップブラザーズ3

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広臣side




岩ちゃんと仕事終わりに

壱馬達を迎えに行こうと

スタジオに向かったら、誰もいない



壱馬に連絡しても、繋がらない



ランペのマネージャーに聞いても

今日は終わって解散したと聞かされた






「何してんだ、あいつ」





剛「樹はスマホ全然見ないからな」






「俺の連絡無視した事ないんだけど」






「ヤバいな…何かあったのか？」





「家寄って探すか…」




家に帰ったけど、壱馬はいない




やっと繋がった壱馬に話を聞くと

メンバーとご飯を食べてるとの事だった



だったらそう送っておけよ…






迎えに行った時の壱馬は

不安そうな顔をしてて

一緒に帰ってる時なんか

俺の顔をチラチラ見て、顔色を窺ってる






壱馬に話しても、本人は何も言わないし

俺に怒られてると思ってるのか、全然聞かない






壱「…しん、ぱい？」





「そうだよ、事故に巻き込まれたとか

具合が悪くなったのかとか、色々心配した」






壱「っん…」






俺に抱きついて来た壱馬を、すぐに離した





「今は大事な話してるからダメ」





「俺等の事情を全員には伝えてないから

言い難かったかもしれないけど

連絡して来ますとかって一言伝えて

電話なりメールはしっかりする事

俺にもだし、大事な仕事の連絡も。

わかった？次からちゃんとできる？」







壱「ｺｸｯ」






「ん、なら良い。おいで」






壱馬を改めて抱き締めて

ご飯会の話を聞いてみる





「珍しいな、楽しかった？」






壱「…優しいって思える人が増えた」





「そっかぁ、よかったな」







壱「名前の呼び方も決まって…」





「へぇ、じゃあ少しは仲良くなれた？」






壱「まぁまぁ…」






「きっと良いメンバーだと思うよ」







壱「そう…かな」






「よく参加したな、偉い」






壱「ぅん」







「思ったことは、ちゃんとメンバーに話す

俺にしっかり連絡をする、わかった？」







壱「うん」






「HIROさんに言わなきゃな

俺と岩ちゃんが、メンバーの前で

壱馬達の迎えに行ったこと」






壱「明日…何か言われるかな」






「どうだろうな…そろそろ話さないとな」






壱「ﾌﾙﾌﾙ」







「でも、俺らが壱馬と関わってる理由

知らない奴が見たら

何で？って思うんじゃねぇの？

このまま言わなかったら、それこそ言われるぞ」







壱「…」






「大丈夫だ。HIROさんと相談して

皆にはちゃんと伝えるから」







壱「うん…」

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