ステップブラザーズ3

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壱馬side





健「何だよその目。

言いたい事あるなら喋れよ！

声出せよっ！ムカつくんだよっ！」





「…」





健「それもできないで、やる気ないなら

今すぐスタジオから出てけっ！」






陸「健太っ！！」





陣「ホンマに辞めやっ！

顔色悪なってる！」





陸「壱馬君、練習してるよっ！！」




健「どこが！？」




陸「リハやレッスンが終わった後

夜にスタジオに残ってる！！

それも、毎日。彰吾君が助けてるんだ

毎日、何時間もできるようになるまでっ！

スタジオに残って、練習してる。

僕も、昨日たまたま目撃して納得した。

レッスンで苦戦してても、次の日は

絶対にできるようになってるから。

スタッフさんに聞いたんだ

毎日無愛想に、壱馬君が

スタジオ確保しに受付に来るって。

話しかけても喋らないけど

頭を深く下げて、礼儀正しい子だって」






余計な事を…






陸「僕は、壱馬君と仲良くなりたいし

ボーカル3人で頑張りたい！

16人全員で仲良くしたいし

一緒に夢を追って、叶えたいって思ってる。

だから、お互いの良い所も悪い所も

認め合って、皆で助け合おうよっ！」






力「陸の言う通りだね。

皆、もっとコミュニケーション取ろう

リハーサルばっかりで、ピリピリした

環境が多かったし、歳上組も気をつける」






陣「そうやなぁ…終わったら

皆でご飯行こか！」





陸「やった！」





健「健太も行くっ」





陣「じゃあ早くやっちゃお！」






そのまま練習が終わって

皆が帰る支度を始めた






陸「壱馬君、さっきまで首掴まれて

顔色悪くなってたけど

体調悪くなってない？痛いところは？」





「…」





北「壱馬、ありがとうは？」






「えっ…」





北「陸さんに、ありがとうでしょ！

壱馬が助けたら、陸さんも言ったから

今度は壱馬がありがとうだよっ！」






陸「いいよ！大丈夫！」







「…あり、がと」






陸「えっ…」





俺…今、言えた？






「ありがと…」






陸「ｯ…壱馬君！！ありがとぉ(泣)

すごい、嬉しい…ありがとう！ｸﾞｽｯ」






陣「健太もやで。ご飯行くなら

まずは、壱馬に謝るっ！」





健「えぇ…」





瑠「ほーら！」





健「ごめん」




「…」





健「俺も言ったんだから、お前も！

ぶつかっただろ！」






陣「壱馬は？」






「…ごめん」





健「…別に。許してやらなくも、、ない」






瑠「壱馬君ごめんね？

良いよって意味だから」






「うん」

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