ステップブラザーズ3

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陸side





健「ねぇ。何で喋らないの！？

そうやって喋らなければ

心配してもらえるとか思ってるわけ？

ボーカルでマイク持つくせに

喋れないとかあり得ないんだけど」






壱「…」






健「聞いてんのかよ！

ダンスだってできてないのに

誰にも聞かないしさ…やる気あんの！？

やる気ないなら帰れよ！」






壱「…」





健太君を睨んで部屋を出て行った壱馬君





その後、同じように

スタジオを出て行った彰吾君





北「壱馬戻ってくるかな…」





「僕も壱馬君の事、まだわからないけど

壱馬君頑張ってるし、絶対大丈夫だよ」






北「うん…」





「北ちゃんご飯食べよ！

それでも戻って来なかったら

探しに行こうよ！いっぱい食べて

午後も頑張るぞー」







北「うん！！」






翔「あ、僕も！」





慎「北人君…」





北「…樹！まこっちゃん！

2人もおいでー」





「樹君と慎君の前だと

北ちゃんもお兄さんになるんだね！」






北「まぁね〜」






慎「でもよく樹君の事泣かすよ」





北「あ、言うなよ」





樹「まこっちゃんは壱馬君が好きだよね」





慎「うん！」






皆の関係性が少しわかってきて

話が盛り上がってると…





健「じゃあ、あいつが喋らない理由

知ってるって事？」






慎「…」







健「てかあいつだけじゃなくて

お前らも少し変だよな？雰囲気？

アーティストっていうか、弱っちぃ」






北「何でそんな事言うの…」





瑠「健太辞めな」





健「だってさ、俺ら本気で

アーティスト目指してるのに

仲良しこよしされてても迷惑じゃん」







「3人も壱馬君も、本気でやってるよ

それは経験の差も、スキルの差もあるけど

皆頑張ってるし協力しようよ」






健「協力？それ俺達が教えてあげてるだけ

俺達はあんた達に何も助けられてないし

迷惑だってわからない？」







慎「こわ、い…(泣)」




健「そうやってすぐ泣くとこもムカつく」







「これ以上、この子達悪く言わないで！」





健「はっ、なんだよ。やんのか！」






健太君と取っ組み合いになって

少し尻もちをついてしまった



健太君も相当怒ってるのか

そのまま殴りかかってくる







「っ、、」






殴られると思って、諦めて目を瞑ったけど

一向に痛みを感じない





慎「あっ！」





健「お前…手離せよ」





壱馬君の無言の圧がすごい…





健「ｯﾁ…」





助けてくれた…？

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