ステップブラザーズ3

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彰吾side





俺はあの大きなステージに立つ事しか

考えてなかった…






理不尽な事沢山あるのに、文句も言えない…

そんな事あるのか、、、？








「なぁ…」





人「ん？」





「怖く…ないのか？」





人「怖いよ、ものすごく

新しいことしますっていう時

本当にファンの人は喜ぶかな？

世間ではどう思われてるだろうって

ファンの反応がわかるまで不安だよ」






「なら、どうしてやってるの？」






人「ダンスが好きだから

音楽が好きで、ファッションが好きで

大好きな人が沢山いて

そんな人が応援してくれてるから

俺も頑張ろうって思えるんだ」







「楽しい？」






人「ステージに立った時

誰かが喜んでる姿を見ると

この仕事しててよかったなって思うよ

もちろん、ダンスや洋服の事やってる時は

楽しいし、仲間がいるから倍楽しい」







「仲間…」






人「そう。今回のオーディションでは

まだどうなるかわからないけど

アーティストってソロで活動しない限り

仲間って存在が必ずできる

今は減ってるけど、俺達のグループだって

意見が皆一緒なわけないから

沢山喧嘩したし、解散しようともした」









人「彰吾が仲間を大切にしなきゃいけない

じゃないと彰吾も大切にしてもらえない

自分だけが良いって考えだと

ファンにもその想いが伝わって

せっかく気持ちがこもった

パフォーマンスをしても

誰にも伝わらない

チームで、グループで一丸となって

パフォーマンスする事に意味があるんだよ」








「一丸…大切、、、」







俺に、仲間なんて必要ない…






人「仲間なんて必要ない

きっとそんな考えを持ってる子が

ステップ契約してる子は

沢山いると思うんだけどね…笑

ステップじゃない子達も

アーティストを目指してやってくる

彰吾達の事情を知らない人から見たら

彰吾の言葉遣いや、態度に

腹が立つ子だって出てくる

北人の泣き虫をうざいと思う子がいる

樹の無口にイライラする子もいる

全く知らない子達とやらなきゃいけなくなる」









そんなの…無理に決まってる、、、


怖いだけだろ…





人「彰吾…？」






「無理じゃ…そんなん無理、、、

俺の事なんか誰も受け入れてくれない…」








人「さっきまでの強気はどこいった？

その為にダンスで認められたいんじゃない？

彰吾は頭の良い子だから

良い所だけじゃなくて、悪い所も

ちゃんと知った上で決めて欲しい」

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