ステップブラザーズ3

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敬浩side






敬「壱馬そろそろ始まるよ！」





あんまり興味ないから

放っておいて良いと

臣から言われてるんだけど…




本当に興味ないみたい笑





会場の照明が暗くなって

映像が流れ始めてるのに

全然モニター見てない笑





フードを被ってソファーに座ってるだけ






「壱馬観て！臣ちゃん」





壱「！？」






やっとモニターみた笑






そこから徐々に演目が始まっていく






壱「…臣、、、苦しそう」







壱「…悲しい」







壱「痛い…臣が泣いてる」







曲によって表現が変わる臣を観ては


臣の心の中を言葉にしてる壱馬






この曲は確かに苦戦したって言ってたな…



この曲は自分と被るって言ってたかな…




壱馬の言ってる事は多分当たっていて

長年見ている俺ですら

どうだろう？って思う表情を

壱馬は淡々と理解していく







壱「これ…違う」





「え？何が？」





壱「違う」





「何が違うの？」




壱「んぅ…」







「よし壱馬。臣ちゃんとこ行く？」






壱「ｺｸｯ」







ライブが終わって、楽屋に行けば

臣に飛びつく壱馬






臣「うぉっ…暑いから離れて」





満更でもなさそうな顔してるけど笑





「あ、そうだ臣ちゃん！

ソロの曲さ、歌詞間違えた？」






臣「はっ！？間違えてねぇよ」






「壱馬がその曲の時

ずっと違う違うって言っててさぁ

何の事だろう？」






臣「何が違ったの？」





壱「…」





臣「ん〜どこが違った？」






壱「、、、」





「え、気になるよね笑」





今日撮った映像で見返す事に…





臣「壱馬どこ？」





壱「…ここ」





壱「ここも…」






「何か違う？笑」





臣「いや？…これついこの間

ギリギリで音変えたくらいだけど…」






「…どこで？」






臣「え、家で」






「そこに壱馬は？」





臣「あぁ、いたね」





「てことは？」





臣「いや、まさか笑」





「だよな笑」






臣「壱馬、もしかして

ここの音が違う？」






壱「うん」






「あぁーあ笑まじか、、、」






臣「これ気づくって…元の曲知ってる

音楽家の人だけだよ笑」







「耳が良いんだね」





臣「すげぇ笑」






壱「…」






「壱馬、今日楽しかった？」






壱「…」







臣「俺カッコ良かった？」






壱「ｺｸｯ」






「ねぇ俺の質問は！？笑」





壱「…」






懐くまで、まだ時間かかるなぁ…

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