ステップブラザーズ3

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広臣side





夜中に目が覚めて

喉の渇きを感じて起き上がった

壱馬を起こさないようにベッドから出て

キッチンに向かって

冷蔵庫からペットボトルを取り出し

水を飲みながらトイレ行って戻ろう…



と思ってた時だった






ｷﾞｭｯ







「うわっ…起きたのか？」






「壱馬、部屋戻って。まだ夜だ」






そう言っても動くわけなくて…





「俺トイレ行くんだけど

流石に着いてくるなよ？」






イヤイヤだけど離れてくれて

トイレで用を足し

ドアを開ければ横に座ってる壱馬






ベッドに入ると

さっきみたいに抱きついてくる






「お前さぁ、空手辞めたじゃん？」






「仕事以外はお前と一緒にいるつもりだけど

それでも足らない？」






「学校、そろそろちゃんと行けば？

他の子供達も頑張って通ってるよ？

ダンスも頑張ってるみたいだしさ…

お前何もしてないし、学校くらいは

ちゃんと行っとかないと」







壱「…」





「朝、学校行けるな？」





壱「…」






「壱馬」






壱「ぅん」






「学校終わったら事務所おいで」






壱「うん…」







何なんだろうな…

こんなに俺から離れない理由って。







朝、玄関まで見送って

渋々学校に向かった壱馬





少ししてから俺も事務所に向かった







HI「臣」






「お疲れ様です」





HI「あれから壱馬どう？」





「相変わらずです」





HI「今日は学校行けた？」






「まぁ何とか」





HI「心当たりは？」





「ないっす」






HI「流石にこれはしてなかったもんな笑」






「掘り出さないでください笑」






HI「壱馬が何ともなきゃ良いけど…

寂しさの反動なのかな」







「空手やらせた時期と、俺の撮影時期が

丸被りでしたからね」







HI「他の子達はほぼ毎日スタジオ通って

ダンス頑張ってるよ」






「ダンスなぁ…あいつが

そういうのやるとは思えないけど…」








HI「依存には気をつけて」






「はい」







ﾏﾈ「今日は、大事なクライアント先の方と

打ち合わせだから、壱馬君は中に入れないで」








「あぁ、わかった」







学校から帰って来た壱馬




前までは、使われてない部屋で

小さく丸まってたのに

すぐに俺に引っ付いてくる






「壱馬、今日の仕事は入って来るな

皆の所か、いつものとこで待ってろ」






壱「ﾌﾙﾌﾙ」







「ダメ。ほら、行ってこい」





壱馬から離れて会議室に入った

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