5 ページ5
・
『もしさ』
「....はい」
『俺が話しかけてなかったら、あのまま海の中に行ってた?』
確かにあんな姿を見たら命を絶とうとしているって思われるだろう
でも、なんだろう
上手く言えないけど、この人には全部見透かされている気がして
初めて会ったのにはじめましてじゃない気がして
.....怖い
「はい」
『そっか、ごめんね邪魔しちゃって』
それに少し感覚が違う気がする、
一般的にこういうときって話しかけて良かっただとか
見つけられて良かっただとか
見ず知らずの人にさえ
多少ばかり着飾った言葉を送るものなんじゃないかな
「なんか、変ですね」
『何がですか?』
「邪魔してごめん、だなんて」
『別に俺、さっきも引き止めたかったわけじゃないんで』
「じゃあなんで」
『....さあ?(笑)』
鼻で笑ってそう言った彼
思ってたよりもやばい人ではないかもしれない、と思った
変わっている人ということには変わりはないけど
『やっぱり本気で俺と一緒に海に沈みません?』
「.....、」
『キスしながら海に入って息できなくなってそのまま、とか良いよね』
相変わらず暗くて表情は見えないけど
心なしか声がワントーン上がった気がした
・
590人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
と - たくさん泣いて、何故かとても温かい気持ちになりました。素敵なお話をありがとうございました。 (2022年1月6日 23時) (レス) @page40 id: 0e68d8260d (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 完結お疲れ様です!頑張ってくれて嬉しいです!本当にありがとうございます!ダイアさんの頑張りに拍手!!パチパチもぉね、すごいよかったです!これからもよろしくお願いします! (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3e89a0f0ff (このIDを非表示/違反報告)
ダイア(プロフ) - (名前)さん» 最後まで読んでいただき有難うございました! (2021年10月16日 18時) (レス) id: cfe0983ef4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - タロちゃん、号泣でした。これからも作品楽しみにしてます。 (2021年10月11日 1時) (レス) @page39 id: acba0012d3 (このIDを非表示/違反報告)
ダイア(プロフ) - きらさん» 優しいコメント有難うございます、もうしばらくお待ちいただけると嬉しいです...。 (2021年9月24日 12時) (レス) id: cfe0983ef4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ダイア | 作成日時:2021年6月16日 15時