近くて、遠くて。-2-

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それから１週間ほど、
様々な手を使って慎太郎を避けるようにしてきた



それは今日も同じで



｢あー、今日も課題しなきゃだから図書室行くね｣



昼休みはずっと４人で過ごしてたから
心まで巻き込むのは申し訳ないなって１人で教室をあとにする


慎太郎はいつも申し訳なさそうな表情をしているし
樹くんは何か言いたげにしているし
心は心配そうに見つめてくるし


何か自分勝手だなって思うけど自分にとってはこうするしかなくて




ちなみに大我先輩とも全く会えていない、
もちろん誘われることもないから


やっぱあれは１学期だけの幻だったのかなって自分に言い聞かせて

もう会うのが面倒だから最後に納涼祭だけは誘ってくれたのかなって



....まあそれだけで十分幸せだったんだけどね






｢あー今日もまた早く来すぎちゃったか｣



図書室に行くには購買の前を通らないといけなくて、
まさに人混みがピークって時に出くわしてしまったらしい



人の流れがおさまるまで廊下の壁にもたれかかって
ボーッとその様子を眺める


ボーッとしてて視界がぼやけていたのに
いつの間にか見覚えのある顔を見つけてピントが合う



そしてその人も私に気付いたようで近づいてきた





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