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「今日も会えてない.....」
『会えてないっていうか見られてない、だろ』
『やっぱ棟が違うんじゃない?』
『俺朝見かけた』
「どこで!!!?」
学校が始まって2週間が経った
学校生活にはもう慣れたものの、
あれから一度も金髪先輩の姿すら見かけていない
昼休みに慎太郎と樹くんと心に金髪先輩の
生存確認をするのがもう定番になっている
「樹くんどこで見たの」
『下駄箱、靴履き替えてた』
「いいなぁ〜〜〜」
そんな些細な姿を目にできているだけでも羨ましい
「ねぇ慎太郎」
『やだ』
「まだ何も言ってない!」
『登校時間遅めようとか言うんでしょ?やだ』
「なんでよ!今までよりゆっくりできるんだよ」
『もう俺のリズムができあがってるから無理なの』
意地でも私の意見を聞いてくれない慎太郎を睨んで
いっそのこと私ひとりでこれからは登校しようかなんて考える
『....Aが家出てくるまでピンポン押しまくるから』
私の考えなんて言葉にしなくともお見通しなのが幼馴染みで。
『A諦めなよ慎太郎くんは頑固だよ』
なんて心が優しく慰めてくれた
「だってもうGW入っちゃうから学校ないじゃん〜」
『結局学校あっても会わないんだから関係ないじゃん』
ほんと慎太郎は余計なことばっか.....
『え、てかGW終わったらキャンプあんじゃん』
樹くんのこの一言で金髪先輩の話は終わり
まだ何をするかもわからないキャンプの話で盛り上がってた
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作者名:ダイア | 作成日時:2021年4月11日 21時