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それは夏休みを直前に控えた日のことだった






あれから大我先輩の気まぐれの暇だよアピールは
週に1回か2回、声が掛かるようになった


本当に気まぐれで廊下ですれ違っても挨拶すらしないときもあるし
今日放課後って、それだけ言って去るときもある



相変わらず振り回されてるな〜なんて思うけど
それで一喜一憂している私がいるのも事実







今日も一週間ぶりに誘われて空き教室で話していた



『納涼祭、一緒行ったりしない?』


「え?」



話の流れをぶった切るかのような、
唐突な先輩からのお誘いにフリーズしかけたほど



『来週、あんじゃん納涼祭』


「わかってますけど....」



納涼祭、この辺りで1番大きなお祭りで、
花火も迫力があることで有名なやつ


この花火だけは、昔から森本家と家族ぐるみで見てて、
中学生になってからは2人で食べ物を買いに行って、
親は親同士で、私たちはベランダで花火を眺めるっていうのが当たり前だった



『既に予定入ってた?』


黙り込む私を見かねてそう聞いてくれた大我先輩


....もう私たちも高校生だし、
慎太郎も好きな子いるからその子と見たいだろうし、
....私も好きな人と見たいし、



「いえっ、先輩と行きたいです!」


『いいよ、浴衣厳守ね』







家族や慎太郎へのちょっとの罪悪感はあるものの、


あたかも私から誘ったかのような言い方で満足げな先輩を見て
初めての出来事に心がワクワクしていた




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設定タグ:SixTONES , 京本大我 , 森本慎太郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ダイア | 作成日時:2021年4月11日 21時

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