近くて、遠くて。 (ページ15)

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放課後になり保健室に湯たんぽを返しに行く

心についてきてって頼んだんだけど、
昼休みに先輩の話したせいで、
もし保健室に先輩がいたら私邪魔だから嫌だ！って拒否された

そんなことないと思うんだけどなって思いながらも
心の中ではすこーしだけ期待してしまっている

....体の調子は悪くても、
今日の私はとことん運が良いらしい

『....朝の子じゃん』

保健室のソファでスマホをいじってた先輩が
私をみるなり声を掛けてくれた

｢....湯たんぽ、ありがとうございましたっ｣

『寝てる女子の布団めくるのは気が引けたけど』

｢あっ、すみません....｣

『別に、お腹はもういいの？』

｢だいぶ....｣

『そ、』

スマホから目を離すことなく話はするし、
口調は淡々としているし、
してくれていることは優しいんだけど
なんかよく分からなくなってきた

｢.....。｣

『....先生に用？』

せっかくのチャンスだと思い、
何か話のきっかけを探そうとする

そんななかなか立ち去ろうとしない
私を見かねてそう言った先輩

｢よく、ここに来るんですか？｣

『....それ知ってどうすんの？』

｢あ、先生が言ってて....｣

『まぁ、たまに』

....会話終了～、

思ってた感じと全然違う.....

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