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『いらっしゃいませ〜高橋Aさん』
「もうなりきってるの?田中くん(笑)」
田中くんじゃなくて田中先生と呼んでくださいとか
ごちゃごちゃ面倒くさい設定込みで始まった相談室
『で?何に悩んでんの?』
「学習面のことを相談するのも違うし、
かんっぜんにプライベートな話なんだけど、、、」
優吾との喧嘩のこと、仲直りできてないこと、
自分だけ気付けていない自分の気持ちのこと、
それらから生まれるモヤモヤの感情のこと、
友美に話したことと同じようなことを全部話した
『ほんっとうに鈍感なんだ』
「....また同じ言葉」
『それとも気付かないふりしてるだけ?』
「えっ?」
『気付きたくないから、わからねぇふりしてるだけじゃないの?』
「わからない、ふり.....」
『今話してくれたこと全てに関わってる人が、
高橋ちゃんの心をかき乱してくる奴なんじゃない?』
.....つまりこの感情は、
『さすがにここからは俺が言わなくても
高橋ちゃんの経験からわかるっしょ』
「....認めたくなかったのかな」
『ふっ、俺とかジェシーでも気付いてたけどね?
あ、でも慎太郎も自分のことになると馬鹿だから気付いてねぇか』
たった今気付いたこの気持ち、
いや認めざるを得なかったこの気持ち、
彼に対して抱いたときめきや安心感、繋がってしまった
教師が抱くにはあるまじき感情でしかなかった
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Alice(プロフ) - ダイアさんの書くどのお話しとっても好きです(*^^*)これからも応援してます〜♡ (2022年8月29日 0時) (レス) @page50 id: 7c123a14af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダイア | 作成日時:2021年3月1日 21時