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慎太郎side
空気が苦しくて急いで英語準備室を出た
こーちが入ってきた途端の空気の変化に耐えられなかった
『何の用で来たの?』
『ディナーのお誘いです』
『え、久々の外食!?嬉しい!』
『ご飯の話になるとすぐテンションあがんのな(笑)』
『あと1時間頑張れる〜』
『俺もあと少し頑張るためにチャージさせてよ』
その言葉を聞いて急いで階段を降りた
靴を履いて外へ出た今も心臓の音が鳴り止まない
走ったせいだと信じたいけどそうじゃない
先生は俺にはあんな声で話してくれないし
あんな雰囲気をつくることもできない
俺の知らない先生、
こーちにしか見せない先生の姿
2人が恋人同士のこともわかってたし、
2人の仲を壊すつもりもない、
側にいたいだけって先生に言ったけど、
それは無理なのかもしれない
悔しい、こーちが羨ましい、ずるい
色んな感情が渦巻いていた
まぎれもない嫉妬心だ、
こーちにあんな大口叩いてたけど
俺こそが嫉妬で狂っていた
「...まじでどうすりゃいいんだよ...」
先生と2人で話してたときは
あしらわれてるってわかってても楽しくて幸せな時間だった
それが今じゃこの有様
自分でもびっくりするくらい本気で好きなんだって
改めて気付いた
「...彼氏、なりてえな〜」
叶うかもわからない夢を夜空に吐き出した
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作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時