17 ページ17
・
「これなんで私に渡すの(笑)」
『先生が使えって言ったんじゃん』
森本くんが見せてきたメモには
今教えたばかりの言葉が書かれていた
「練習台的な?(笑)」
『ちがう』
「えー...っと、私に使うときは
ライクにした方が良かったかもな〜(笑)」
『好きだもん』
「...なに言ってるの?」
『...先生に一目惚れしちゃったから』
森本くんの瞳は揺れていて
強いようで戸惑いも隠れているようだった
....自惚れだとしても冗談とは思えなかった
「....えっと」
『先生が好きです....1人の女性として、』
「...ふざけてないよね?」
ここで笑って本気なわけないじゃんって
言ってくれれば良いのに
『本気だよ、本気で先生好きになっちゃった』
「.....」
まさか自分がこんな立場になるなんて思ってもなかったから
言葉を失ってしまう
『先生の彼氏ってこーちでしょ?』
「...だったらどうなの?」
この間の優吾の言葉が胸に響く、
あんま深入りしない方がいいって本当だな
『...やっぱそっか〜、』
『まぁでも俺は奪いたいとかそんなんじゃなくて
少しでも側にいたいだけだから、気にしないでよ』
「気にしないでって...」
『あ、もしかして俺のこと意識してくれるようになる?』
「...なるわけないでしょ」
『ふはっ、ごめんなさい(笑)』
これ以上親密になって勘違いさせたくもないし
放課後の勉強会の中止を提案した
普通に森本くん英語出来るし
『うーん、じゃあたまにここの部屋遊び来てもいい?』
「ダメでしょ普通に考えて」
『じゃあ俺大学目指すのやめる』
...ここでその話題出してくる??
まんまと森本くんの罠にはまって
認めざるを得なくなった
・
308人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ダイア | 作成日時:2020年11月12日 17時